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中央アルプス遭難(8月4日)

 夏山は、天国と地獄が隣り合わせである。ただし天国にも、いろんな天国がある

 先日、中央アルプス宝剣岳付近で、韓国人の登山グループが遭難し、4名が亡くなった。29日の中央アルプスは暴風雨で、視界も悪かったという。数年前にも同じ時期に、北海道大雪山系で10名が亡くなった遭難事故があった(あの時は、別山で私も遭難しかかった)。

 夏山は、天国と地獄が隣り合わせである。天候に恵まれれば、一面のお花畑と周辺の山々の素晴らしい景観、冷たい水と空気、すれ違う登山者との心躍る会話、一歩一歩高みへと近づく快感など、この上ない環境に恵まれる。まさしく、天地・楽園に行った気分である。好天の冬山も同じだ。40年前に3月の越後駒に登った時の感動は、いまだ最高の思い出である。

 ところが、天候が悪化すると、あっという間に地獄に早変わりする。これがまた早いのだ。みるみるガスが充満し、視界を遮る。横殴りの雨と風が、濡れた体に襲い掛かる。20㍍の雨風は、体感温度を20℃も奪い、歩く意欲を失わせる。雨が突き刺さって顔が痛く、足元すら良く見えない。登山であるから疲労は溜まっており、道に迷っても、高いところへは登りたくない。危険な道では、もう落ちてもいいと思う。そのうち気持ちが良くなってきて、違う天国が現れる。

 少し大げさに書いたが、地獄からそのまま違う天国へ行ってしまうような人は、登山者のほんの一部である。しかし、50年も60年も登山していると、誰でも何回かそれに近い体験をする。そのとき、そのまま逝ってしまうか、この世に戻ることができるかは、「運」である。といっても、どちらが幸せかは、わからない(周りは大迷惑だが)。



(追) 元気な朝顔である。数日前にも掲載したが、こんどは花びらを見てほしい。2日の夕方にはこんなに萎れていたのが、雨も降らないのに、3日の朝には斜め30度上向きに変化していた。

            8月3日朝8時↓                  8月2日夕方6時↓ 
 8月4日朝元気朝顔  8月2日夕しおれ朝顔
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