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更新研修

 国や自治体の施策に踊らされ余計なことを始めると痛い目に合う

 7日の診断士更新研修は、IT・IOT特集であった。さすがにこの年になって、4時間もの受講はしんどい。小中高生は、よく毎日5~6時間も授業を受けていると思う。
 講習内容は、県職員の中小企業の施策紹介のあと、RPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)、小規模店舗のIT化(というよりデータを重視した経営)、漆器店の遠隔調理サービスの説明であった。一番前の席で聞いたので、内容は迫力があった。

 とくに、常盤木龍冶氏が福井のSWOT分析を行い、「福井の新幹線は弱みになる」と言ったときは、思わず膝を打った。高速鉄道網の冗長化という国としての必要性は認めるが、どう考えても福井にとっては迷惑施設である。さらに中小企業にとって、高額なシステムインテクレーダー(システム構築企業)を使ったITシステムはまったく役に立たない、というのも、その通りである。

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 県の中小企業施策においては、まずAIやIOTなどはやりの単語が並んでいる。また、「小さな企業も海外へ」というフレーズで、県内事業者の海外展開支援の強化のための支援策にも力が入っている。専門家のアドバイスや、現地との連携である。その他の支援も、多彩でめじろ押しである。

 だが国や自治体の施策に踊らされて、余計なことを始めると、痛い目に合う。
 私が大学を卒業したときには、「これからは中小企業の時代だ。大企業で歯車になるより、中小企業でやりがいのある仕事をしよう。」と騙された。それが運命の別れめで、あとは一生、中小・零細企業を転々とする羽目になってしまった。

 IT支援については、常盤木氏の言うように、これまでコンピュータ関連の補助金を受けた企業では、使いものにならないシステムが、山ほど眠っている。情報化~ユビキタス~IT~ICT~IOT~AIと名前を変えながら、膨大な補助金が、わけのわからないソフト開発会社を太らすためだけに遣われてきたのである。

 海外進出についても、繊維などBtoBの素材型産業は別として、その他の会社やお店はまず、国内市場をしっかり見据えたほうがいいのではないか。たしかに少子化によって、日本の市場は縮小していく。だがそれ以上に、国内供給力の衰退のほうが大きい。いままさに、半分以上の企業が後継者不在で苦しんでいる。この状態で輸出が増えたら、日本の消費者は困る。いくら年寄りが年金を貰っても、遣えないで貯めこむだけでは意味がない。
 研修は聴くだけでなく、自らの見識との違いを見極め、自分の頭で考えることに意味がある。
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