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福井の観光資源

 肝心の消費額を増やすのに必要なのは、宿泊施設と夜の遊び場である

 先日、福井県診断士協会の例会で、日本銀行福井事務所の小泉所長の講演を聴いた。前半は福井を中心とした最近の金融・経済情勢。後半は、都会人の小泉氏から見た福井の観光資源について。
 その後半部分で、興味深い指摘があった。

 まず石川県と福井県の観光客について。もともと金沢を有する石川県は、入込数が圧倒的に多い。観光動態調査によると、平成27年(3月に北陸新幹線金沢開業)、石川県の観光客入込数は2501万人と、1271万人の福井の2倍となった。

 そしてその内訳をみると、石川県は、トップ3の兼六園279万人、21世紀美術館237万人、金沢城公園228万人が抜きんでている。4位から10位は91万人(白山比咩神社)~63万人(百万石まつり)である。 一方、福井の上位3位は、東尋坊134万人、越前海岸134万人、恐竜博物館102万人で、4位から10位は96万人(西山公園)~58万人(三方五湖)である。

 すなわち石川は、兼六園中心の圧倒的な集客数で、全体の入込数を押し上げているだけである(石川の上位3カ所は、ほとんど同じ場所といってもいい)。反対に福井は、これといったシンボル的な個所がない。東京の人には、「東尋坊」がどんなところか、ほとんど分かっていないという。この見方は私にとって初めてで、新鮮であった。考えてみれば、これはパレート手法である。
 また小泉氏は、都会から見た福井の認知は、「かに」と「永平寺」だという。永平寺はともかく越前かには、希少資源としての制約があり、持続的な観光資源にはなりにくいと思うのだが。
 これらの指摘から、つぎのようなことがいえる。

               子どもの恐竜

 福井も兼六園のように、圧倒的な知名度と集客を確保できるシンボルが欲しい。
 じつは候補はいくらでもある。
 観光箇所を集約させるという観点からは、勝山に注目したい。恐竜博物館、越前大仏、平泉寺の3つである。いずれもその分野では、日本一いや世界一を誇る。なんとか歩いて周遊できる。とくに越前大仏の勇壮さは圧巻である。これを集約して目玉資源にしたらどうか。

 その場合忘れてならないのが、観光消費額を増やすことである。
 いくら観光客入込数が増えたとしても、消費額が増えなければ意味がない。平成27年度においての観光消費額は、石川3223億円、福井937億円であった。石川は入込数は2倍でも、消費額は福井のじつに3.5倍もある。いまのままでは福井に観光客を呼びよせても、ゴミと排せつ物の処理だけ増える。奈良県モデルにはなりたくない。

 そこで重要なのは、宿泊施設と夜の遊び場ある。いずれも福井は圧倒的に弱い。片町スナックも高齢化が進み、経営者はママと呼べる年代ではなくなった。ナイトタイムエコノミーとして、まず片町の強化に力を入れる。片町助成金を、大人の県民一人当たり1万円支給したい。県民もれなく片町に行けば、福井は生まれ変わる。年間50億円の予算で充分である。あるいは、勝山の遊郭を復活させるのも捨てがたい。女性の消費が多いことを考慮すれば、ホストクラブの普及を支援していきたい(じじいのホスト)。

 つぎに、足を引っ張る人を始末しなければならない。特定の観光資源を取り上げると、他の地域そして意外と地元からの反発も大きくなる。妬みである。これは片町助成金の配分でなだめる。
 もちろん、福井への観光客が増えれば、おのずと宿泊施設も植える。空家はたくさんあるし、売れないマンションをホテルにすることもできる。
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