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高校生の主張

 ジタバタしながらでも人口減少を遅らせれば、繁殖機会と技術が増す

 今年2月、雑誌「正論」で行われた「第34回土光杯全日本青年弁論大会」で、若干18歳の松下天風さんが最優秀土光杯に選ばれた。大会テーマは「人口減少社会と地方再生」で、論文審査を勝ち抜いたには11人である。

 その「高校生が考える日本の未来」で、松下天風さんは、つぎのような主張を行った。

①日本は少子高齢化によって、人口減少と地方の過疎化が進んでいる
②これらの問題に僕たちのような若者も真剣にとりくまなければならない
③アメリカ留学のとき、日本の少子化問題では、多くが移民受け入れを提案していた
④しかし日本では、犯罪の増加や社会秩序の崩壊など、別の問題を引き起こす
⑤そこで移民に頼らず、国民が子供を持ち、安心して子育てができる社会を実現させたい
⑥3つ提案したい
⑥-1 AIやロボットなど、人間に代わって労働力となる技術の開発を進めていく
⑥-2 高齢者を活用するとともに、社会保障費の負担を増す(年金、生活保護を減額)
⑥-3 地方でも大都市と同じサービスを受けられるまちづくり
   (地方に残る伝承や伝統文化を再興し、それらを観光資源として活用)
⑦日本には耕作放棄地や空き地など活用されていない土地、技術力も持っている
⑧ないものを指摘するより、今日本にあるものを十分に活用していくべき

 そして、「日本の将来を担っていく若者が中心となって、未来の子供たちが、日本の将来に夢を持てるような社会を作り上げていくべきです」と結んでいる。

              最後の晩餐

 高校生らしい、素直でストレートな表現である。
 ただ身もふたもないが、「社会保障費の負担を増す」を除けば、この内容はいかにも教科書的である。経済白書の冒頭部分か、公務員試験などの模範解答に近い。私が技術士試験を受けたときにも、同様なことを書いたことを思い出す。

 すなわち、現在の日本の課題と大まかな方向性については、高校生ですら共通認識を持っている。あとは各論である。各論の具体的な話になったとたん、予算や抵抗勢力など様々な障害が発生する。「年金、生活保護を減額」など、とんでもない話である。これが強行できるかどうかで決まる。


 あとの4人はおおまかに、各自の身の回りの環境からの提言である。

 1.地方銀行を活かすためのコンサル機能を重視する
 2.少子化を改善するために若い政治家を育てる
 3.地域の繁栄を維持するための伝統行事や祭りを重視する
 4.まちづくりのため、ややこしい人間関係や規制改への対応を行う

 言っていることは間違ってはいないし、ぜひ具体的な行動に移すべきである。また現実に実施しているところもある。こうやってジタバタしながらでも、日本の人口減少を少しでも遅らそうとするのはいいことである。

 さすがに日本の人口が3000万人ぐらいになれば、自然による人口抑制力は逆向きになる。周りの国から戦争を仕掛けられても、生命のリスクを感じ繁殖力が増す。タブーとされていた、人工授精による培養技術も発達する。それまでの時間稼ぎである。
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