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笑顔とコミュニケーション

 笑顔をつくるタイミングと顔づくりセンスを磨く訓練が必要

 笑顔は、コミュニケーションを円滑にする。すべての人間関係には、お互いの感情や理解の壁がある。笑顔がもたらす明るい雰囲気は、希望のオーラを感じさせ、その壁に穴をあける。人と接するときに笑顔を作るようにすれば、好感を持たれ人間関係が築かれる。他人との間だけでなく、自分自身の殻を破ることも出る。

 たとえば、全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子選手である。最終日最終組の優勝争いという、極度にプレッシャーがかかる中でも、笑顔を絶やさず実力を発揮した。明るい人柄に、観客はみな渋野選手の虜になった。

 日本の航空会社のスチュワーデスも、笑顔を絶やさない。居酒屋の店員も同じで、彼らが仏頂面していたら、追加注文するお客がいなくなる。

 長らく低迷していた稀勢の里が、大関になって何年か後、土俵下で笑顔を見せるようになってから、一皮むけてきた(気味が悪いという人もいるが)。それまでは緊張でピリピリしていた。顔が緩んでからは、毎場所優勝争いに絡むようになり、やがて横綱に昇進した。

 最近では、河野外務大臣が中国報道官と自撮りSNS発信した笑顔写真は好評であった。

                引きつった笑顔

 しかし、どんなときも笑顔が許されるわけではない。人が悲しんでいるとき、葬式で笑顔のあいさつする人はいない。いま韓国の報道官が日本に何か言うときのキツツキのような顔面は、般若から阿修羅に変化した。

 また人と場合によっては、笑顔が人を不快にする。いつも国会で、麻生財務大臣が含み笑いしているのを、野党は嫌がる。バカにされたと思っているのだろう。たしかに麻生大臣の笑顔は、野党を見下している。タイミングと、顔づくりのセンスも難しい。

 さらに、笑顔そのものが似合わない人がいる。たとえば、元東京都知事の桝添氏である。ムリして笑顔を作っているのだが、表情がかたく不自然である。つい、底なし沼に引き込もうとする人食い河童を想像する。つまらないことで都知事を辞める羽目になった一因である。
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