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これでは格差をなくせない

 清貧は悪である。お金持ちは、持っているお金を有意義に遣い果たす義務がある

 先日のNEWS23では、三重県のある限界集落の一角に、高額な寿司を提供するサービスがあることを紹介していた。入会金250万円で年会費36万円。都会からヘリコプターでお客を運ぶ。もちろん寿司ネタは、お店周辺の養殖あるいは近隣の海で取れた新鮮なものである。ヘリを活用することによって、最高のネタを一番おいしいときに食べられる。

 放送では嫌味にも、日本人の2割が年200万円以下の収入しかないことを強調。寿司屋の入会費250万円と比較していた。さらにこの限界集落に住む、国民年金生活者の婆さんがつくる手作り寿司との対比が、いかにもあてつけがましい。
 高額寿司のサービスを受けるお客が、淡々とインタビューされていたのにも驚いた。まさかこんな悪意を持った放送企画とは思わなかったに違いない。

 このように日本では、お金持ちが高額な消費をすることが、あたかも悪いことのように思われている。むかし行政改革のとき、経団連会長の土光氏は「めざし」の粗食で人望を集めていたのを思い出す。

              貧困女性 

 しかしこのことが、日本商品全体のブランド価値を毀損していることに、なぜ気が付かないのであろうか。日本人がいくら働いてもわずかな収入しか得られず、経済が低迷しているのは、贅沢を敵とみなす日本人の感情が、大きな要因なのである。

 金持ちは貧乏人の暮らしをすればいいのではない。富裕層が富裕層らしい豊かな暮らしをすることで、日本全体が豊かになる。お金持ちが、国内で高額消費をすれば、その商品やサービスに磨きがかかる。同時に生産者が潤い、高額消費の循環がはじまる。
 金持ちは、持っているお金を有意義に遣い果たす義務があるのだ。

 例えば250万円高級寿司屋のお客が増えれば、まずこの寿司屋が大金持ちになる。つぎに寿司ネタを提供する漁師、漁具を作る会社、ヘリコプター企業、お店を建てる建築会社や調度品会社。そして、限界集落で年金暮らしの婆さんにも、女給やアテンダントとしてお呼びがかかる。お金持ちがお金を遣えば遣うほど、周囲が金持ちになっていく。高級クラブのホステスが、お客より羽振りがいいのは珍しいことではない。吉原花魁や従軍慰安婦も同じである。


 もちろん、お金もちになった漁師や職人、婆さんホステスは、その報酬に恥ずかしくない仕事をしなければならない。80才の女性でも、化粧や整形で十分修復できる。彼女の手作りちらし寿司も10万円で売れる。そうやって、日本中の製品やサービスのブランド価値が向上していく。これまで1000円でしか売れなかったものが、10000円で売れるようになる。その価値が世界に認められることで、一気に日本は豊かになる。これが本来の生産性向上である。
 30年前に崩壊したバブルがあと10年続いていたら、日本企業のブランド価値は格段に上がっていた。

                飲むイヌ

 5000円飲み放題の宴会ばかりしている人には、高級酒の味は永遠にわからない。私のように清貧な人たちが増えれば、高額ブランド品は一部富裕層の独占になってしまう。清貧は悪である。

 また高額収入をもたらすブランド価値は、厚かましさと一体である。
 まずは、仕事の報酬請求を倍にしよう。
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