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豚コレラと殺処分

 ブタを平気で差別するから、人間に対する差別が無くならない

 先日、福井の養豚場で豚コレラに罹患したブタが発見され、同じ養豚所のブタ300頭余りが殺処分された。すでに日本国内では、12万6000頭が同じ目に遭っている。かって口蹄疫が流行ったときも、日本中で30~50万頭のブタが殺された。あの時は数十万頭の牛も殺戮されている。

 韓国で大量生き埋めにされたブタの映像を見ると、この世の地獄である(日本における映像は公開されていない)。今のところ、有効な治療薬はなく、放っておけば感染が広がる。殺処分はやむを得ないのかもしれない。

                ブタ

 だが殺されたのは、病気に罹ったブタや牛だけでない。同じ施設にいたすべてである。疑いだけで、一方的に殺される。これは、ブタに対する深刻な差別である。ナチのユダヤ人収容所を彷彿とさせる。どのような動物にも魂がある。日本人は、クジラを食べるにも、欧米人のように、やみくもに殺さないのではなかったのか。

 そもそも豚コレラにしろ口蹄疫でも、人には感染しない。
 長生きの人間をさらに長生きさせるより、ブタの伝染病を治療するほうに、もっと力を注いだらどうか。殺してしまうから、まともに治療薬もできない。そんな声が、ほとんど聞こえてこない。

                 説教

 もちろん、人間に対する差別もまだまだ無くなってはいない。
 ハンセン病(先日、国が患者に陳謝)は、末梢神経と皮膚に病変を起こし、患者・回復者への偏見や差別に、長い歴史がある。これは国の責任というより、偏見を助長したマスコミや国民全員の責任である。科学的に感染のリスクはないことがわかっても、差別は続いていた。

 差別と偏見は、ハンセン病だけではない。やや下火になってきたが、エイズや血友病がある。さらに依然として、放射線に対する偏見は大きい。ほとんどの人が内包している甲状腺がんを、原発事故の影響だと言い張る人がまだいる。
 ブタを平気で差別するから、人間や物質に対する差別が無くならないのである。
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