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修復ビジネス

 修理・修復するほど、以前の製品より価値が上がるビジネスモデルをつくりたい
 
 TVやパソコン、電気冷蔵庫、乗用車のような耐久消費財の場合、寿命はせいぜい10年である。一部だけ壊れたときも、修理しないで最新のものを購入する。保証期間の間に異常が発生し、メーカーに修理を依頼しても、たいてい新しいのと交換される。

 すなわちこれらの商品は、故障や破損部分を、きちんと修理して再生するような仕組みにはなっていない。ほんの一部修理する場合も、異常部を含む大きなユニット全体を交換してしまう。軽い虫歯一本で、総入れ歯にするようなものである。最終商品の価格や、流通、修理工賃などのコストを計算すれば、企業にとってやむを得ない。
 
                ロボコン

 しかし、いつまでもこのような使い捨て経済で、世の中が成り立って行けるのであろうか。このままではあっという間に、地球上の資源とエネルギーを使い果たす。

 もともと古典の世界では、「修復」の価値は高い。見る人のいない古代美術品を見事に修復し、再び古典としての資産価値を高める例は多い。
 磁器や陶器の修復も価値がある。
 福井県立美術館の、「クローン展」は、むかしの美術品を復元させたものである。
 また金継ぎ”は、割れたり欠けたりした器を漆で接着し、継いだ部分を「金」で装飾しながら修復する、日本の伝統的な器の修復方法である。偶然のヒビや欠けに装飾された「金」によって、元の器とは違った風情と味わいが出てくる。もちろん修復したものの方が高価になることが多い。

 骨董品でなくても、旧式戦闘機の電子部品を交換することで、最新のF35Jステルス戦闘機と同等の性能を確保できる。
 メガネ枠が壊れたとき、修理に10,000円出せば、新品同様になる。最初ユーザーは30000円で購入するから、新しく購入するよりはるかに安い。じつは、メーカー出荷時の原価は3000円でしかない。
 ハイビジョンTVも、新品を買えば中国にお金が流れるが、修理すれば日本の技術者が潤う

 交通インフラも、修復がメインになる。すでに日本では、73万ある橋梁のうち50年以上たったものが30%、まもなく50%を超える。これでは、新しいものを作る余裕などない。むしろ橋梁は取り壊す必要がある。
 まちづくりも、単にむかしを取り戻すだけでなく、いまや「修景」、すなわちプラス・アルファが不可欠となった。

                団子3兄弟 H30.6.16

 修理は、カイゼンである。本来なら、修理・修復するほど、以前の製品より価値が上がってしかるべきである。もともと付加価値の高い商品を、修理するたびさらに価値を高めていく。近年の日本女性は、「化粧」というみごとな修復技術の進歩で、存在価値を高めている。化粧だけでカバーしきれない韓国女性は、美容整形が当たり前になった。そもそも、「医療」は人類最大の修復技術である。現物が箸にも棒にもかからない中国人女性は、写真の修整でお茶を濁す。

 各分野においてアイデアを出し、新しいビジネスモデルをつくりたい。資源・エネルギーが無く、人的資源しか活用できない日本が採りたい戦略である。
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