FC2ブログ
RSS

長男刺殺事件

 ニートや引きこもりを大問題と思っている日本は、なんと幸せな社会であろう

 東京練馬区で、76才で元農水省事務次官だった人が、44歳の長男を刺殺した事件があった。報道によると、引きこもり気味の長男は家庭内暴力もあったという。当日は、近くの小学校で運動会があり、長男はその音がうるさいと腹を立て、口論になり殺人に及んだらしい。

 川崎連続殺人が起こったばかりで、父親にとってみれば、よからぬことが浮かんだのかもしれない。ほんとに長男が、運動会場に乗り込んで無差別殺人したら、それこそ家族はいたたまれない。無差別に子供を殺す犯人の家族より、自分が殺人犯になったほうがいい。「合理的」な判断が働いたのであろうか。逮捕された76才父親の表情を見ても、なにかほっとしているように見えた。

               仏舎利塔 H30.11.18

 TVの識者・コメンテーターは、きれいごとしか言わない。「何があっても殺人はダメ」、「引きこもりが無差別殺人となる確率は低い」、「行政は具体的な対応を考えるべき」、「引きこもりの人が安心できる居場所を提供すべき」など、結局何をしたらいいのかわからない。警察は事件が起こらなければ対応してくれない。行政府のトップだった父親でも解決できなかったように、これまでの例から行政の相談はいかにも頼りない。近親者だけの対応では限界がある。 
 といっても、何とかしなければならない。他人事ではない。なにしろ日本には、20~50歳代のニート・引きこもりが100万人以上いる。周辺の家族を入れると、およそ20軒に1軒はこのような問題を抱えている。
 
                CH47JX1 ヘリ H30.10.21

 ではどうしたらいいか。2つのシナリがある。
 ひとつは強制的に社会参加させる。
 たとえば昨日、つぎのようなニュースが入った。政府は6月に閣議決定する「骨太の方針」の「就職氷河期世代支援プログラム」で、今後3年間に30代半ばから40代半ばの正規雇用者を30万人増やすとの数値目標を明記するという。これだけの人数が自衛隊に入れば、日本の防衛力は増強される。これから不況が予想される中、国産兵器の開発にも数兆円規模の予算をつけたい。

 もう一つのシナリオは、逆にとことん貧乏になることである。10月の消費増税をきっかけに、日本が大不況に陥る。国民の半分以上が失業し、年率100%のインフレになって国民の貯蓄が激減する。日本で餓死者がバタバタ出るようになれば、ニートや引きこもりなどという、贅沢な問題はどこかへ飛んで行ってしまう。
 そう考えたら、ニートや引きこもりを大問題と思っている日本は、なんと幸せな社会であろうか。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :