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虫食い土地

 人々が登記するのを待っていたら、1000年経っても終わらない

 日本では、空き家や山林を中心に持ち主不明の土地・建物が増え、虫食い状態になっている。さらに、空家よりも、目に見えない土地のほうがもっと深刻である。権利は外から見えない。放置された山林や田畑などが、大きな問題になっている。

 地方では、荒れ放題の山林や原野が多くある。こうした土地は、民有地か国有地かもわからない。明治の登記のまま残っている土地も多い。多くは次代に引き継ぐとき、相続登記をしないまま放置しているからである。いまとなっては、所有者を特定するのはきわめて難しい。たとえ相続者自身が自覚していたとしても、膨大な相続の手間を考えたら、とても着手する気にはなれない。

              駒ヶ岳頂上付近の霊場 H30.6.16

 本ブログで繰り返し書いたが、私のようなきわめて単純な相続登記でも、1か月以上かかってまだできない。ひとつは被相続人が生まれてから死ぬまでの戸籍を、すべて集めなければならないからである。しかも、平成17年以前の戸籍抄本は、手書きの細かい文字でびっしり記入してある。万葉集を読んでいるようで、一般人にはさっぱりわからない。そしてなぜか、遺言書の検認にも時間がかかる。そもそも相続手続きで何をしたらいいかわからない。

 このような状況で、人々が登記するのを待っていたら、1000年経っても終わらない。むしろ、時間がたつほど不可能になる。いまの民法では、土地を管理する人がいなくなるため、相続放棄を認めていない。だが現実に管理していないのだから、法律が働いていないのと同じである。

 この際、登記人が死亡している土地は、年数を区切って国や自治体の所有にすべきである。そのことを法が阻害しているなら、ルールを変えるべきである。できないのは、妖しい利権が渦巻いているからに違いない。
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