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透析患者死亡事件

 コミュニュケーションの食い違いは、完全には解決できない

 東京都の公立福生病院で、人工透析治療をやめる選択肢を示された女性が死亡したことが、波紋を広げている。病院によると、女性患者のほかに30代と55歳の男性患者が治療を中止し、そのうち一人が亡くなったという。たぶん世界にはたくさんいる。

 日本透析医学会のガイドラインでは、透析治療中止の基準を「患者の全身状態が極めて不良」、「患者の生命を損なう」ことに限定しているという。東京都は、医療法に基づき立ち入り検査した。
 透析を中止したいきさつや、女性が再開を希望していたなど、詳細のニュアンスは外部の者にはよくわからない。多くの場合は、患者やその家族と医師との間の、意思疎通の問題である。

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 しかし、このような行き違いをなくすのはきわめて難しい。患者と医師の間のコミュニュケーションの食い違いは、完全には解決できない。たいてい患者本人は、どうしていいかわからない。医師の専門的知識もいい加減である。お互い自分でもわからないことを、伝えられるはずがない。

 人工透析というのは、文字通り人工的に命を永らえるものである。
 基本的に人は、自分で食べて排泄できなかったら、自力では生きられない。原始時代から、衣服ぐらいは人工のものを身に着けても、それ以上は余禄と考えたい。
 だから、医者が人工透析をやめるのと、人を風雪のなかに裸で放り出すことを同じに扱ってはいけない。すべて自然のなすがままである。

 もっともこの場合、亡くなった女性が44歳と、まだ若いことも人々の関心を高めている。いまのところ告訴したわけでもない。80才で訴える人がいたら、それこそ袋叩きに遭っていた。
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