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感動経営

 「感動」できない人は、まともなお客にも経営者にもなれない

 先日、診断士協会のスキルアップ研修会、「従業員の主体性を引き出し、業績を高める企業支援のあり方」に参加した。講師は、(株)佐々木感動マーケティング代表の佐々木氏である。氏はキャリアコンサルタントとして、おもに「人」と「会社経営」の両面にフォーカスした企業支援を行っている。

 内容は、事業を伸ばしている企業における、人づくりの成功例をあげたものである。坂本光司法政大教授の「日本でいちばん大切にしたい会社」と同じ、人を大事にする経営の実践例である。とくに目新しいことではなく、あたりまえのことをやるだけである。それができないのが世の中である。
 レクチャーの中で、あらためて考えたのは以下の2点である。

               イッチーノ
 
 まず仕事の優先度について。
 仕事には、つぎの4つの種類がある。 
①緊急性が高く重要な仕事→お客への対応、クレーム処理、発送業務など
②緊急性が低くても重要である→未来への投資、5S・安全活動、経営理念の確立・浸透
③緊急性は高いが重要でない→優先度の低い打ち合わせ、突然の来客
④緊急性も低いし重要性もない→使わない資料作り、目的にないムダな仕事

 このなかで、①と④についてはたいていわかる。わかるから①の仕事はやるし、④はしない。だが、②と③は微妙である。たいてい、②(緊急性が低くても重要である仕事)を後回しにして、③(緊急性は高いが重要でない仕事)をやりたがる。②の仕事は煩わしいし、すぐ結果が出ないからである。
 じつはこのとき、②を優先するかどうかによって、その組織の優劣が決まる。めんどくさい②の仕事より、大したことはないが急ぎの仕事の方が魅力的である。まわりの受けもよい。だがこれを続けていけば、②を実行する力が無くなり、組織はじり貧を免れない。
 もちろんこの4つについて、それぞれ具体的な仕事がどんなものか、会社で明確にしておく必要がある。それがいい加減だと意味がない。

              客が来ない H30.8.18

 つぎに、「満足」と「幸福」の違いについて。
 端的に言えば、「満足」は「今だけ、金だけ、自分だけ」であって、「幸福」は「三方よし」の世界である。
 会社なら「満足」は、給料、ボーナス、休暇、役職などの待遇である。「幸福」は、達成感、働き甲斐、成長、社会貢献など、主体的に動くことによって感じるものといえる。欲求5段階では、「満足」は低次の欲求、「幸福」は自己実現の欲求を満たす。
 つまり、経営においての「感動」は、お客様の「満足」を超えたところにある、「幸福」状態である。
 
 だが、これまでこの2つを混同して使っていた多くの人にとって、いまさら違いといわれても困る。「満足」が低俗となると、「満足度日本一」常連である福井県のイメージが悪化する。             
 またこれは、製品やサービスを供給するほうも同じである。ここ数年来、私がセミナー講師になってしらけてしまうのは、自分自身が感動できなくなってしまったからである。感動できない人は、お客にも経営者にもなれない。
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