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明石市長の「暴言」

 これまであった多くの「不祥事」も、一皮むけば違った展開になったかもしれない

 明石市長の「暴言」が、ワイドショーやネットで話題になっている。
 公開された音声データでは、「すまんで済まん! そんなもん!立ち退きさせてこい、お前らで!きょう、火付けてこい!」など、激しい言葉が続いていた。
 じつは明石市長のこの「暴言」のあとには、別の言葉があった。それを含めて、賛否両論が渦巻いている。東京町田市の都立高校教師の「暴力」問題と同じような経過である。

 神戸新聞に掲載されていた、「暴言」に続く市長の言葉である。
 ≪とにかく今月中に頭下げて説得して判付いてもうてください。あと1軒だけです。ここは人が死にました。角で女性が死んで、それがきっかけでこの事業は進んでいます。そんな中でぜひご協力いただきたい、と。ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。あっこの角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。だから拡幅するんでしょ。(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。そのためにしんどい仕事するんや、役所は≫

 これについてあるコメンテーターは、市長の「暴言」を批判し、この言葉についても「試験でも一番難しい問題を残すから、いい点数が取れる」と語っていた。いかにも試験秀才らしい言葉である。
 また前大阪市長の橋下氏は、「どんな功績や背景事情があろうとも、ダメなものはダメで、明石市長の言動は、一発アウト」としていた。
 いわゆる「知識人」には、このような見解を示す人が多い。

              大合唱
 
 しかし学校の試験と異なり、現実の世の中では、簡単なことだけやっていては物事が進まない。土地買収では、90%片付いても、一つでも残れば0点である。
 また橋下氏は、たぐいまれな舌先三寸の持ち主である。「暴言」でないように見せながら、ネチネチと理屈で追い詰めていく芸当は、誰にもできることではない。明石市長のような大風呂敷は受け流せても、理屈で責められたら精神的に参る。やられた方は、その場だけの「暴言」よりダメージを受ける。事務方ならこちらのほうがパワハラと感じる。

 そしてこの「暴言」事件では、長年にわたって問題を放置していた職員に、大きな咎があった。相応の叱責がないほうがおかしい。だから、「休まず・遅れず・働かず」の役所職員に喝を入れた。叱られたほうもすっきりしたはずだ。任期を穏便に勤め上げ、金だけ貰う地方政治家が多い中で、明石市長はきちんと仕事をしている。いまどき、叱ることのできるトップは貴重である。
 市長はその他にも多くの施策を実行し、市では人口が増えているともいう。

 したがって明石市長は、運転手への「このハゲー」罵声議員や、仕事も「暴言」もしない、いるだけ政治家よりはるかにましである。実際この「暴言」のおかげで、工事はその後進展したという。住民にとっても、やるべきことを長年放置した職員へのパワハラより、事故の起こる環境を放置される方が深刻である。

 そして市長が、素直に自身の暴言を認め、有権者に信を問う会見に潔さを感じた人は多い。
 もっともこの録音テープ公開は、2か月後に迫った首長選挙に向けた足の引っ張り合いとみるほうが自然である。

                首相候補
 
 今回の「事件」や「教師の暴行事件」を含め、公表された一部だけを切り取って批判するのは、大きな間違いを生む。
 これまでもあわら市をはじめ、セクハラ市長やパワハラ市長、政務活動費の使い込み議員が、つぎつぎと辞職に追い込まれている。それらの事件も、一皮むけばまったく異なる展開になったかもしれない。むく人がいなかっただけである(むけばむくほど真っ黒になる人もいる)。


 すき家のアルバイト従業員が動画投稿で、股間にお玉を当て、「おまたにおたま」とやったのはどうか。有名飲食店でなければ、センスの悪いダジャレで済んでいた。
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