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レベル3の自動運転車

 飲酒運転ができないのなら、なにか新しい価値が生まれるわけではない

 警察庁は、高速道路限定で実用化される「レベル3」の自動運転車の規定を定めた道路交通法改正案を発表した。この「レベル3」では、高速道路などの限定された条件のもとで、システムが全ての運転作業を実施する。ただドライバーが運転席に座り、緊急時など自動走行システムからの交代要請があった場合は、速やかに運転できることが条件である。

 ではそこでは、何ができるのか。
 スマートフォンの利用や、メールの送受信、カーナビや映像の受信、読書などができるのだという。

                いじけた猪

 しかしこの程度なら、これまでとたいして変わらない。今でも堂々と、運転中やっている人がいる。さすがに運転しながら読書している人は見たことないし、メールの送受信などはまれである。だがスマホや携帯の画面をみたり、手に持って通話中の人はざらに見かける。手に持たなくても、操作することはいくらでも可能である。カーナビなど、運転しながら見るのだとばかり思っていた。それが厳罰化されるのは、自動車会社との癒着だとしか思えない。

 そして根本的に問題なのは、自動運転車に乗っても、飲酒運転ができないことである。自動運転中に運転を切り替えたら、飲酒運転することになってしまうからだという。居眠りはともかく、飲酒運転できなければ、バカ高い金を出してまで自動運転車を買う人はいない。
 さらに、病気や高齢で運転免許のない人も運転できない。

 つまり自動運転車は、一定の技能と素面状態の運転技能者が、常時「閑視」しなければならないという、まことに生産性の低い代物にしかならないのである。高生産性を誇るトヨタが、市場に対しては無駄の権化のような車を売ることになる。
 「レベル3」程度で自動運転車を買うのは、顧客価値を無視した、たんに金持ちの酔狂に過ぎない。 
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