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中国の進化

 揺り戻しやアメリカの抵抗による反動があれば、リーマンショック以上の混乱がある

 中国通信機器大手のファーウェイ会長が、米国の意向で逮捕されたことから、世界の覇権争いが公になった。この会社のスマホ出荷台数は、サムスン、アップルと世界を3分しており、その情報技術は中国共産党や軍とつながっている。イラン取引の挙動不審もあって、安全保障上のリスクを指摘する声が、米政府や議会などから上がっていた。それだけ中国のIT技術が、世界の脅威になっている。

 中国は急速に文明が進んでいる。いくらファーウェイを排除しても、この流れは止められない。軍事・宇宙技術はもちろん、ITにおいてもとっくに日本を追い越し、アメリカに迫っている。キャッシュレス社会の拡大など、すでに世界一のIT大国かもしれない。しかも中国だけで、15億人もの商圏を持つ。
 また中国では、自動運転車がまもなく普及する。技術的にはとっくに可能で、日本では既得権益者が、普及を阻んでいるだけである。すでに、高齢者や下手な運転手より安全となった。エネルギー分野でも、高速増殖炉や次世代の原発増設が進んでおり、大気汚染大国からエネルギー大国へ生まれ変わる。
 このままいけば、必ず中国は世界の覇権国家になる。

                平成31年 猪

 皮肉なことに、これらはすべて、これまでの中国文明の後進性にある。
 まずスマホの普及は、電話回線網がほんの一部しか設置されていなかったからである。各地に基地局さえ作れば、あっという間に使用可能領域は広まる。この方法でファーウェイが、アフリカなどの未開地域に進出していき、経済的にも優位に立った。

 また中国のキャッシュレス社会は、使われているお金が偽物ばかりであったことが「幸い」した。信用できない通貨より、電子決済の方がはるかに確実である。
 さらに、もともと個人情報を共産党政府に握られており、人権意識の少ない国民性であったことが、IT通信の爆発的な普及につながっている。

 自動運転車の普及も、中国の国民性の異常さからである。
 10月に路線バスが、橋から50メートル下の河川に転落し、15名が亡くなった事故は、乗客と運転手の喧嘩が原因だったことが判明した。中国ではこんなことは日常茶飯事にある。私もかって上海から杭州への送迎バスに乗ったとき、運転手と通訳の女性が口論を始め、バスが揺れて怖い思いをしたことを思い出す。中国女性の怒り狂った姿は阿修羅以上で、いまでも身の毛がよだつ。トラウマとなって、女性に近寄れなくなった。

 そして原子力エネルギーや高速鉄道の発達は、必要以上に失敗を怖がらず、失敗を確実に活かしていく、若々しい社会であるからである。もちろん決断の速さと強権力がその背景にある。



 これらは明らかに、旧態の社会主義政策とは、一線を画している。
 毛沢東やスターリンのときと大きく違うのは、いくら政府主導で無理やり開発を進めても、人々の金銭欲を押さえつけていないことである。まさに鄧小平のネズミ戦略が功を奏している。これがどこまで突き進むのであろうか。

 もし歪があるとすれば、その揺り戻しは必ずある。それ以上にアメリカが、このまま中国の台頭を許すとは思えない。これまでも大東亜戦争や円高ショック、バブル崩壊など、伸びようとする日本をことごとく潰してきた。そうなった場合、その反動はリーマンショックの比ではない。
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