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真珠湾攻撃

 中途半端な大勝利はかえって災いをもたらす。「ほどほど」と混同してはいけない

 1941年12月8日朝、日本海軍は、アメリカ海軍のハワイ真珠湾基地に対し、航空機と潜航艇による一大攻撃を行った。この戦闘の結果、アメリカの戦艦部隊は一時的に戦闘能力を喪失した。攻撃順序の主目的は、戦艦と空母とし、その達成に際して妨害が予想される敵航空基地・飛行機を副目標とした。工廠や油槽などの後方施設は目標とはしなかった。

 ここに日本軍が早ばやと逆転を許した原因がある。すなわち、主目的のひとつであった「空母」を、一隻も破壊できなかったことである。また、アメリカ艦隊のエネルギーである、工廠や油槽などの後方施設を残してしまった。このうち洩らした空母にミッドウェイでやられ、日本は敗戦へとまっしぐらに落ち込んでいく。

              25号直撃

 さらに、この攻撃がアメリカ魂に火をつけてしまった。ルーズベルトが議会と国民に向けた演説「アメリカ合衆国にとって恥辱の日」は有名である。真珠湾攻撃が「日本人による卑劣な騙し討ち」として、アメリカ政府により宣伝されることとなったことも、アメリカおよび連合国の世論に影響した。アメリカが本気で大戦を戦うことになったのである。
 イギリスのチャーチル首相は、「真珠湾攻撃のニュースを聞いて戦争の勝利を確信した」と回想している。「リメンバー・パールハーバー」は時代を超えて日本人への憎悪となり、いまでもことあるごとに繰り返されるフレーズである。


 すなわち中途半端な大勝利は、かえって災いをもたらすことになる。「中途半端」と「ほどほど」を混同して大失敗に陥った事例である。したがって次回に戦争するときは、綿密な戦略のもとで行う。こんどこそ負けるわけにはいかないのである。
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