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北方領土問題

 日本が強力に核武装し、戦争も辞さない外交を行うことでしか領土は取り返せない

 北方4島に関する政治的状況が急変してきた。
 先日安倍晋三首相はオーストラリアで記者会見し、「北方領土は、ロシアとの平和条約を締結した後に、歯舞、色丹両島を日本に引き渡す」とした1956年の日ソ共同宣言を基礎にすると述べた。今後ロシアとの平和条約交渉を進める際には、「交渉の対象は4島の帰属の問題だ」と述べ、従来の政府方針は変わらないと説明した。

 ただこれでは結局、歯舞・色丹両島の返還だけで終わってしまうという雰囲気である。いやその前に、ロシアとの平和条約締結だけが先行し、2島返還すら危ない。4島にはすでに、数万人ものロシア人が住みついているだけでなく、中国やロシアの資本進出で経済活動が活発化している。そこへ日本人がのこのこ入って行っても、主権や主体性を取り戻せるかどうか怪しいものである。

                体指を抱け

 そもそも以前から言われる「平和条約」とはなにか。聞くところによると、この条約は、両国間の紛争がないことをお互いが了承することだという。もしそれなら、「平和条約」を結んだあと、まともな領土交渉などできるはずがない。下手すると、2島の返還もできない。

 かってプーチン大統領は、「戦争によって得た領土は、戦争によってしか取り戻せない」と言っていた。帰属問題でゴタゴタしているうちに、平和条約やら経済協力だけが先行し、10年後気がついてみたら、結局金を渡しただけ、ということになる。必ずそのうちアメリカも横やりを入れてくる。
 それこそ日本が強力に核武装し、戦争をも辞さない外交を行うことでしか、領土は取り返せない。少なくともその意を強固に示す必要がある。いまのままの返還では、なし崩しにされる。


 それでも、これまでピクリとも動かなかった北方領土の交渉が、現実味を帯びてきた。ここでなんとかしなければ、未来永劫塩漬けで終わる可能性が大きい。現実には、少しでも実をとったほうがいいのではないか。理想論をぶってすべてをぶち壊す、これまでの轍を踏んではならない。
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