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川崎重工の可能性

 ネットで調べれば検索できることより、開発の背景や問題点などを知りたかった

 テクノフェアで行われた記念講演会を聞いた。川崎重工業㈱代表取締役の金花芳則氏の「川崎重工業が目指す未来、ものづくり企業の可能性」というタイトルである。
 この会社は、1878年に創業。事業領域は、航空機、産業プラント、船舶、鉄道車両など、幅広い。最近では、人共存・協調ロボットや医療用ロボット、水素エネルギーの開発などに取り組んでいる。
 今回はおもに、カワサキロボットと水素関連技術についての内容であった。

              川崎重工社長講演 H30.10.25

 1時間余りの講演の中では、とくに川崎重工業が先駆者であるロボットの開発状況について時間を割いていた。
 開発のポイントは2つある。労働人口減少と熟練技能継承である。

 まず労働人口減少に対応して、「人共存型duaroロボット」を開発した。人と同じように腕を2つ持ち、人と同じ空間で作業を行うロボットである。動作もゆっくりで、人が触れれば直ちにストップする。従来のロボットは、腕1本で高速動作を行い、危険なので動作中は人に接触しないように、柵などが設けられていた。
 しかしduaroロボットも、動作そのものは従来のロボットとそれほど違わない。

 そこで、熟練技能対応型「SUCCESSOR」を開発した。これは熟練者が遠隔操作でロボットアームをコントロールし、その微妙な感触をコントローラーに記憶させ、自己学習させる。AIとの融合で、作業上の微妙な感触を覚えさせ、熟練度を増していくものである。


 つぎに水素エネ技術は、オーストラリアに豊富にある褐炭から取り出し、日本に輸入するところから計画している。ただすべてのエネルギーには一長一短があり、ほんとに水素技術に将来性があるかどうかは、だれにもくわからない。
 ただ、褐炭から水素を取り出す場合にはCO2が発生し、その水素(H)を燃焼させたときも、空気中の酸素(O)を取り込んで水(H2O)になってしまう。水素エネルギーが主流になったら、いずれ大気中の酸素不足が深刻になるかもしれない。


 これらは技術的に興味ある内容で、私のような素人にはそれなり勉強になった。

 だがこんな仕様概要の説明など、ネットで調べればすぐ検索できる。むしろその方がわかりやすい。なにも大企業の社長様が、わざわざ講演で述べなくてもよかったのではないか。むしろ、その開発に至るまでの背景や技術的な問題点、苦労話のほうを聴きたかった。
 無料講演会では無理か。
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