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レジ袋の有料化

 ごみ袋を廃止し、レジ袋を家庭のごみ袋にした方がよほど環境にやさしい

 環境省は、プラスチックごみ削減のため、買い物時のレジ袋を、法律で義務付ける方針を固めたという。プラスチックごみによる海洋汚染が問題となっており、コンビニ業界などからも理解が得られるものと判断した。

 たしかに、買い物のたびに渡されるレジ袋は、ほんの一度使うだけである。自宅へ持ち帰っても、捨てるに捨てられず、物置に大量に溜まっている。物置ならいいが、何割かは確実に捨てられる。じつは人類がこれまで生産した83億㌧のプラスチックのうち、63億㌧がすでに廃棄物になっている。海に流れたプラスチックごみが、すでに魚の量を大きく超えているという試算もある。

              ゴミ袋

 しかしレジ袋は、プラスチックごみの、ほんの一部である。
 統計資料(日本プラスチック工業連盟)によると、2017年のプラスチック製品全体の製品販売実績は約600万㌧、プラスチック原材料販売実績は1000万㌧以上ある。
 そのうち、レジ袋は約20万㌧足らずである(容器包装リサイクル推進調査より)。

 そしてレジ袋だけを減らしても、たいして意味がないのである。
 石油は精製されるときに、揮発温度によって、LPG、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料、軽油、灯油、重油、潤滑油、残油などに分けられる。そのうちのナフサはさらに、ブタジェン、プロピレン、ベンゼン、エチレンに分解される。そのエチレンで、ペットボトルやポリバケツ、サランラップ、そして「レジ袋」などがつくられる。

 すなわち、レジ袋を減らして意味があるのは、エチレンでレジ袋以外のものをつくり、それがレジ袋より環境にやさしいものの場合だけである。あるいは、レジ袋を減らしたエチレンの減少分と同じだけ、他の石油製品をいっせいに減らす必要がある。そうでなければ、レジ袋の分のエチレンが行方不明になり、もっとややこしいことになる。

 そもそも、プラスチック製品の生産量は、温暖化ガス排出量と同じで、日本は世界の5%弱しかない。圧倒的多数が中国で、しかも不法投棄は日本の10倍以上あるとみられる。生産量や不法投棄が圧倒的に少ない日本で、レジ袋を多少減らしたところで、何の意味もない。

 ここは武田邦彦氏の言うように、ごみ袋こそ廃止して、レジ袋をごみ袋にした方が、よほど環境にやさしいのではないか。これだけ武田氏の意見に同意する。
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