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リスク管理の問題(7月17日)

 『影響の大きさ』も『発生確率』も、正確なところはわからない。重要なのは、「リスクコミュニケーション」である

 リスクには、2つの性質がある。
①それが発生すると、好ましくない影響がある。(宝くじに当たるのをリスクとは言わない)
②それが、いつ発生するかわからない。(だから人生、一寸先は闇なのだ)

 すなわち、リスクは、『影響の大きさ』と『発生確率』によって、表される。

        リスク=影響の大きさ×発生確率

 このリスクの大きさに合わせて、対策を取ろうとするのが「リスク管理」である。


 しかしながら、ここでの問題は、『影響の大きさ』、『発生確率』、いずれも、正確なところはわからないということである。『影響の大きさ』は、重大であるほど起こってみなければわからないし、『発生確率』も、めったに起こらないことほど予測が難しい。(もちろん『確率』とはそういうものであるが、その理解は難しい)

 そのため、この定義を用いる場合には、単に掛け算の値のみで、リスクの大きさは判断できない。リスク値が同じでも、発生確率が低く影響の大きいものを、より重要なリスクと認定される。何十年に一度しか起こらないような「原発事故」のほうが、毎日発生している「交通事故」より重要だと思われるのである。
 そしてもっとややこしいことには、わからないものほど、恐怖が増し、重要だと認定されることが多いことだ。「大隕石の衝突」、「放射能」、「TPP」、「幽霊」などである。
 
 したがって、「リスクコミュニケーション(あるリスクについて、関係する当事者全員が情報を共有し、意見や情報の交換を通じて意思の疎通と相互理解を図ること。・大辞泉)」が重要になるのだが、「バカの壁」のせいで、それがなされていない。
 
 「原発リスク」、「TPPリスク」では、これが最大の問題である。
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