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地域振興の両輪

 外部から富を注入するものづくりと、内部循環の商業・サービスは、地域経済の両輪である

 中央が壊滅するしないにかかわらず、地方が自立するにはどうしたらよいのか。
 根本は経済の自立である。福井県の経済新戦略の中にも「ローカル経済を維持する小さな企業を応援する」という項目がある。

 経済活動には、G(グローバル)とL(ローカル)がある(冨山和彦氏)。平時においてグローバルの企業がいくら稼いでも、日本経済全体の30%しかない。雇用はさらにすくない。残り7~80%のローカル経済が活性化して、はじめて日本経済は復活する。また経済力のつかない地域は自立できない。つまり地域のチマチマした企業こそ、しっかり生きていく必要がある。

 どうすればいいのか。
 その地域に外部からお金を注入すること、それに地域内でお金が循環することである。お金は、外部(政府)からお入れてもいいが、それに見合った働きをする必要がある。

            女神様の入り口 H30.4.28

 まず、ものづくり企業の振興である。(外部からお金を注入)
 ものづくり企業とは、単に製造業だけでなく、その地域の外部に価値を提供し、外部地域から通貨を獲得する事業すべてをいう。農業や観光業、場合によってはサービス業を含める。
 自動車やパソコンなど地域では作れないものは数多くある。地域の人は、外部から何かの価値を提供してもらって生活している。それには、対価を支払わなければならない。すなわち、外部から価値を提供してもらうためには、それに見合った別の価値を外部に提供し、対価を蓄えておく必要がある。それができなければ、地域として自立しているとは言えない。

 したがって製造業は、地域に恵みをもたらす源泉であった。日本には、いろんな分野で、世界的競争力を持つ中小企業が多数存在している。地域独特の文化や自然に根ざした資源を活用し、ユニークな商品を作り出している企業もある。温泉や海産物資源などを活かした宿泊サービスを提供し、県外観光客を受け入れている企業も存在する。
 これらのものづくり企業は、地元で生み出した価値を外国や他の地域に提供し、そこから金銭的な恵みを受けている。その恵みは、その企業だけでなく、雇用や仕入れ、消費という形で、地域の経済を潤している。

            金は天下の廻りもの H27.9.26

 つぎに、地域商業の振興である。(お金が循環する産業)
 商業は、地域経済における流通機能の担い手であるだけでなく、その地域の生活文化や伝統を育んできた。産業としての機能や地域内での所得循環の役割も担っている。ものづくりを通して外部から流入したお金は、商取引を通じて地域内に満たされる。商店街として形成されれば、観光資源として、地域外からの観光客、通貨の獲得にも役立つ。
 そして、モノやサービスの交換を通して、人々が集まり、助け合い、楽しみ合う地域商業の振興は、まさに地域コミュニティの回復の鍵を握っている。いわば、商業の再生・活性化こそが、地域経済の活性化を体現する。

 
 すなわち、その地域が独立して成り立つためには、ものづくり事業と流通事業を上手くバランスさせなければならない。これが地域経済を成り立たせている。そのために高齢者を含め、働ける人は死ぬまで働く。ジタバタしながらでも、このことができれば政府の財政赤字などまったく問題ない。
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