過酷な四季
*社会・哲学* > 高齢化、医療、死生観 - 2018年09月02日 (日)
日本人は一年中、自然にいじめられている。日本の四季は、死期を早める
ようやく暑い夏が終わると思ったら、台風がつぎつぎ日本を襲ってくる。まさに魚雷の波状攻撃である。こんどの21号は、風速80M。今年最大の台風らしい。この風速だと、「頑丈な家屋も全壊し、車が小型ミサイルばりに飛ぶ」という。こんなものが来週には最接近する。しかも予想進路は、ちょうど我が家の真上である。
日本の四季は、冬は厳寒と豪雪、春は花粉症、夏は酷暑、秋は台風である。日本人は一年中、自然にいじめられている。四季を風流だという人もいるが、ここまで翻弄されると、とてもそんな気分にはなれない。

しかも高齢になるほど、身体への打撃は大きい。
我が家に住み着いている98才の老人も、今冬の豪雪では一歩も外に出られず、寒さで凍えていた。低温のため動作が緩慢になって、だんだん口数も少なくなる。布団に籠った冬眠状態で、老衰死一歩手前まで行った。青息吐息の状態からしばし、暖かい春が来て、ようやく息を吹き返した。その代わりひどい花粉症になり、体中の孔という孔、鼻・目・口から、体液がズルズルと溢れ出す。エネルギーを使うので、鼻をかむ頻度も少なくなる。家の床には異様な液体が点々とつづく。
春半ばに、やっと花粉症も一段落。ようやく体が動きだし、一人で外出し始めたかと思ったら、こんどは、7~8月の猛暑である。これもきつい。わが家でいちばん風通しの良い涼しい部屋に陣取って居るのに、毎日ぐったりと寝転んでいた。こうなると、汗と鼻水の区別がなくなる。とても春のように、自転車でカラオケに行く元気はない。食も細くなり干乾びて、しなびた朝顔の葉のようになってしまった。こんどこそ潮時と思ったら、近ごろ気温が低下すると、すこしづつ蘇生してきた。
毎年これを繰り返しながら、だんだん生命反応が失われていく。この超大型台風、そしてこんどの冬は超えられるであろうか。日本の四季は、死期を早めるのである。
ようやく暑い夏が終わると思ったら、台風がつぎつぎ日本を襲ってくる。まさに魚雷の波状攻撃である。こんどの21号は、風速80M。今年最大の台風らしい。この風速だと、「頑丈な家屋も全壊し、車が小型ミサイルばりに飛ぶ」という。こんなものが来週には最接近する。しかも予想進路は、ちょうど我が家の真上である。
日本の四季は、冬は厳寒と豪雪、春は花粉症、夏は酷暑、秋は台風である。日本人は一年中、自然にいじめられている。四季を風流だという人もいるが、ここまで翻弄されると、とてもそんな気分にはなれない。


しかも高齢になるほど、身体への打撃は大きい。
我が家に住み着いている98才の老人も、今冬の豪雪では一歩も外に出られず、寒さで凍えていた。低温のため動作が緩慢になって、だんだん口数も少なくなる。布団に籠った冬眠状態で、老衰死一歩手前まで行った。青息吐息の状態からしばし、暖かい春が来て、ようやく息を吹き返した。その代わりひどい花粉症になり、体中の孔という孔、鼻・目・口から、体液がズルズルと溢れ出す。エネルギーを使うので、鼻をかむ頻度も少なくなる。家の床には異様な液体が点々とつづく。
春半ばに、やっと花粉症も一段落。ようやく体が動きだし、一人で外出し始めたかと思ったら、こんどは、7~8月の猛暑である。これもきつい。わが家でいちばん風通しの良い涼しい部屋に陣取って居るのに、毎日ぐったりと寝転んでいた。こうなると、汗と鼻水の区別がなくなる。とても春のように、自転車でカラオケに行く元気はない。食も細くなり干乾びて、しなびた朝顔の葉のようになってしまった。こんどこそ潮時と思ったら、近ごろ気温が低下すると、すこしづつ蘇生してきた。
毎年これを繰り返しながら、だんだん生命反応が失われていく。この超大型台風、そしてこんどの冬は超えられるであろうか。日本の四季は、死期を早めるのである。
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