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倒産する企業

 再生した企業もいずれ倒産するし、いい加減な会社でも生き残る場合がある

 社会人として産業界に入って50年近くなる。これまで数多くの企業に携わってきた。20年前経営コンサルタントとなってから、地元を中心に数千社の企業を診てきた。
 これほど長く企業に関わっていると、いつの間にかなくなる企業が多い。倒産、廃業いずれも、経営状況が思わしくないからである。「私の関わった企業は消滅する」というジンクスをもっている(こんなことばかり書くから、仕事が来ないのである)。


 これら企業の再生案件では、たいてい不良債権と過大負債を抱えている。しかも赤字体質である。業界の構造不況などで、多少の収益改善では膨大な負債を解消することは難しい。返済条件の変更はあっても、債務免除はめったにない。したがって、事業内容が好転したとしても、債務が正常範囲に戻るには長い期間が必要である。再生支援を求めるような企業は、構造不況業界で青息吐息の会社が多く、一時的に立ち直ってもまた躓く。
 したがって、数年後にリスケジュール(債務繰り延べ)が終了した時点で、ゲームオーバーになることが多い。単なる延命である。

              金が飛んでいく

 一方で、起業再生で実績のある清水直弁護士の再生実話「企業再生」を見ると、ほとんどすべて債務や不採算部門の切り捨てである。じつはこれも簡単ではない。債務には必ず債権者がいるし(当たり前)、不採算部門にも生活のかかった従業員がいる。
 だから、関係者との交渉ごとは、切った貼ったの真剣勝負である。これには法律知識と度胸がいる。必ず相手の嫌がることをしなければならない。

 そこまでやっても、すべての企業が再生できるわけではない。利益を生むしくみ、ビジネスモデルができていなければ、やはり元の木阿弥である。そもそも再生に至る前の段階で、事業が破たんしている。だからすべての人がWIN-WINになることは難しい。


 不思議なのはたまに、「こんないい加減な会社」、と思うようなところが、大儲けして生き残っていることである。まだまだ私の知らない怪しい闇の仕組みが、世の中にはたくさんある。私のような清貧主義の正攻法では、とても解析できない。それを見つけ、実践できる人こそ、マンモスなのである。
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