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1票の平等は悪平等(7月15日)

 このような意見がもっと出て、偽善弁護士の原理主義を破壊することを期待する

 今春の高裁判決以来、「1票の格差は違憲」が、日本社会の常識として定着しているのかと思ったら、最近ぽつぽつと異論が出てきた。
 たとえばVOICE6月号に、「1票の格差[違憲]は、横暴な権力行使」というタイトルで、小浜逸郎氏の論文が掲載された。それ以前にもWIll5月号で、深澤成壽氏が、「1票の格差があって何処が悪い」という論文を発表していた。同じような意見は、ネットで検索するといくつも出てくる。日本も、捨てたものではない。

 VOICE6月号小浜逸郎氏の意見は、事例をあげて説明され、非常にわかりやすい。以前、私がブログで書いたことと同じ内容であるが、はるかに説得力がある。ぜひ多くの方に読んでいただきたい。
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0103314←100円かかります)

 小浜氏の主な主張は、
①人々が、司法判断を無条件に尊重してしまうことが問題である。
②無効判決は、投票という国民の主権行使を無にしてしまう(土本氏への賛同)。
③日本国憲法や法律には、「当選者の得票数に格差があってならない」とは書かれていない。
④司法の「平等」の概念は、ただの算術的な頭数の上での平等にすぎない。
⑤都市住民と田舎住民とでは生活パターンが異なり、質的違いが大きい。
⑥対馬など、隣国の侵略におびえている過疎地域の領土、そして地域の独特な文化を守れるのか。
⑦一部の弁護士が、「違憲」騒ぎを起こして、政治に無意味な混乱を起こしている。
⑧選挙の棄権者が多いのは、政治に満足しているからである。

 ただ、最後の見解の一部は賛成できない。つまり小浜氏は、日本の投票率の低さについて言及し、「棄権者が40%もいるということは、政治にそれほど不満を持っていない人が多いということだ。よく考えている人だけが選挙に行く。」と述べている。この前段はその通りだと思う。
 しかし今や、選挙に行く人は棺桶老人が多く、政治について考えているというより、あと数年だけ日本がもってくれればいいという人ばかりなのだ。したがって、老人の1票価値を減らそうという、私の昨日の主張とは異なる。


 最後に、以前私が本ブログで書いたことを再掲しておこう。

『そもそも選挙制度における地域エリアごとの区割りというのは、便宜的なものにすぎない。地域エリア以外にも、年代、職業、性、学閥、収入、財産、居住面積、癒し空間、エネルギー供給、水や食糧供給、国境、森林面積など、さまざまな価値に伴う割り振りがあるはずだ。ややこしいので、今はそれを一緒くたにしているだけだ。
 難しいが本当は、その項目を適正に決め、それぞれの価値に応じて、一人づつ票の配分を決めるのが筋であろう。ただ、さまざまな票割り、区割りを行った場合でも、その時点で最も大きな課題のある、或いは虐げられている人にこそ、1票に価値を与えなければならない。そうでなければ真の格差は、ますます拡大する。』

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