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AIの導入と生産性向上

 AIやコンピュータによる生産管理は、しくみづくりが整っていなければ失敗する

 IOTやAIを取り入れようとする企業が増えてきた。それを啓蒙するための、国や自治体の支援制度が充実してきた。現実にそれらの支援制度を活用し、システムを構築する企業もいくつか出ている。

 本ブログでも繰り返し書いているように、IOTやAIは、古くて新しい概念である。私が産業界に入るころ50年前から、わけがわからなくても、コンピュータがもてはやされてきた。直接機械との組み合わせでは、数値制御からの技術革新が、いまでも続く。コンピュータ装置がどんどんコンパクトになり、機能・性能は幾何級数的に増えていく。
 さらに会計や受発注など、記憶と演算機能を活かしたシステムは、企業に大きなメリットをもたらしてきた。

                御堂の躯体 H30.4.28
     
 しかし、不確定要素の多い工程管理となると、中小企業が導入した生産管理ソフトは、ことごとく討ち死にしている。工程の現場には、コンピュータが得意とする記憶と計算以外に、計算を狂わせる膨大な要素が含まれているからである。人、製造環境、顧客要求、設備、材料など、中小企業の現場は、想定外の事象が多すぎる。大企業でシステムを運用できるのは、事業活動の多くが管理された状態にあるため、それらの変動要因が少ないからである
 したがってこれまで、中小企業ではコンピュータを使った生産管理は、敬遠されてきた。


 最近では、AIが注目されるにつれ、それを組み込んだ生産管理システムを導入するという企業が出始めた。AIを組み込んだ管理システムはもっと難しい。導入する企業は、それ以前に徹底して現場の不確定要素を削減してきたはずである。難しいが、それができていれば、コンピュータ上で立てた生産計画と実績との差異のデータを蓄積し、つぎの生産計画の基準値とすることも可能である。

 すなわち、コンピュータによる生産管理は、そこに至るまでが8割を占める。いくらAIが進んでも、導入前のしくみづくりが整っていなければ、必ず失敗する。
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