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ものづくりの優先順位

 なにひとつ気を抜くことができない真面目な経営者ほど、ノイローゼになる

 製造業では、古典的にQCDすなわち、品質(Q)、コスト(C)、納期(D)を重要視してきた。もちろん、この3つを外したものづくりはできない。だが、近年はこれに加えて、S・Lが重要視されるようになった。すなわち、安全(S)と法令順守(L)である。

 いまや「安全な製品を安全につくる」ことは、企業が存続できる大前提である。
 だが、これは簡単そうで難しい。生産設備やシステムが高度・複雑になっただけでなく、事故を見聞きした経験のあるベテラン社員がいなくなり、なにをしたらいいかわからない。さらに、異常なポリティカル・コレクトネス社会で、わずかの違法行為も見逃すまいと、飢えた市民たちに虎視眈々と狙われている。

            危険な稜線 H30.7.23

 もっとも、家族経営から小規模事業者、中小企業、中堅・大企業と移っていく間に、その重要性は変化する。
 規模が小さい間は、DQCSLであろう。年越しそばの出前が、正月にずれ込んだら目も当てられない。赤字の会社はコスト(C)優先になる。でなかったら、あっという間に潰れる。  
 ある程度の大きさになると、SLQDCになる。その場合、QDCが自然に身についている。

 もちろん、優先順をつけたからといって、ひとつとして疎かにできない。なにか綻びが出れば、ただちに屋台骨がぐらつく。
 したがって、企業経営は四六時中気を抜くことができない。真面目な経営者ほど、ノイローゼになる。
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