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人を呼ぶ法則(境屋太一著・幻冬舎)(7月13日)

 この著書の中で堺屋氏は、イベント・集客の本質について触れている。参考になったので、いくつか挙げてみよう

(1)街を「舞台のない劇場」にするな
 イギリスにこんな小話がある。「ある劇場の経営者が『もっと儲かるようにしたい』と思った。考えてみると、料金の取れるのは客席だけで舞台からは何も収入が得られない。そこで舞台を潰してすべて客席にしたところ、客が来なくなって倒産してしまった」という。
 これと同じことを、多くの街づくりや商店経営者がやっている。街から舞台(イベント)が消え、物販店舗と飲食店ばかりが並ぶのである。演じられる音楽や演劇が随時変わっていく舞台(イベント)があれば、人が集まる。人々は、日常で得られない臨時的な興奮と思い出を求めてくるのである。
 街でも商店でも同じである。単に商品を並べただけでは、客席を作っただけに過ぎない。また、つまらないイベントをやっても、すぐに飽きられるだけである。

(2)「あれ」があるから、そこへいく。「あれ」を作れ
 「あれ」があり、観光客が来ればホテルやレストランはすぐにできる。道路も空港も必ず整備される。観光では『需要が供給を引っ張る』べきだ。施設を先行させると赤字となり、サービスが低下して観光客の失望を招く。観光客は満員による苦労のほうは厭わない。
 ただ最後くだりの部分は、私の思いとは異なる。私自身は、観光地で人が多くなるほど、サービスの質が低下することがジレンマだと考えていた。たぶん場合によるのだろう。

(3)六種類のアトラクチィブス・・そのうち3つを選べ
 ①歴史・・歴史上の有名事件の現場や歴史的建造物
 ②フィクション・・小説や演劇、歌謡などで有名になった名所や名物
 ③リズム&ティスト・・音楽が楽しく、食事がおいしい
 ④ガール&ギャンブル・・姉ちゃんがきれいでスリルに富んでいる
 ⑤ショッピング・・名物名品があり、賑わいに富んだ町並みがある
 ⑥サイトシーイング・・風光明媚で奇勝絶景に恵まれている

 福井はこのうち、どの3つを重点的に強化できるのだろうか。①③④か? でも、まだまだ卵である。
 一つ一つが世界で唯一つ、他に比類のないものが必要なのだ。『ありふれたものだが多少優れている』という程度ではいけないという。よほど覚悟を決めて取り組まねばならない。そして、すべてやろうとすると平凡になり、観光的魅力が失われてしまう。

(4)コンセプトは本音でなければならない
 たとえば、駅前などの便利のよいところには、無料の施設を作ってはいけない。あまり来てほしくない人(ホームレスなど)のたまり場になってしまうからである。そういえばいまのところ、アオッサの一階は、まだそうなっていない。4階の図書館は、そうなりつつあるが。
 そして堺氏は、前売り券の地域内での押し売りはよくないといっている。他からの客が来なくなってしまうからだ。そういえば、昨年企画された、福井駅前の飲食店めぐりチケット販売は、あまりにお粗末であった(受け入れ態勢がなってなかった。論外であるが)。
 ただ私自身は、押し売りでなければいいと思う。地域内でさえ人が集まらないのに、他から来るわけがないからだ。
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