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豪雪の後遺症

 福井市が赤字団体でも潰れることはない。問題なのは働く人がいなくなることである

 平成29年度の福井市決算は、一般会計で約3億円の赤字になると報道された。福井市が赤字団体になるのは20年ぶりで、全国でも2013年度以来という。この対策として、全常勤職員の給与10%削減や管理職手当カットなどを、7月から9カ月間実施する予定らしい。

 市役所職員の給与10%カットが、適切かどうかはわからない。職員にしてみれば、災害のたび給与カットされるのは堪らない。逆に一般市民からすれば、もともと市民より2~3倍の高給取りが、10%ぐらいカットされてもまだ高すぎると思う。
 赤字の原因は、今年2月の記録的大雪で予算10倍の、50億円の除雪費を支出してしまったからである。これは全予算の5%近くに当たる。

 豪雪でダメージを受けたのは、市役所だけではない。2月に、福井の産業はかなり毀損した。企業やお店は、半月ほどほとんど仕事にならなかった。売り上げも立たないし、仕入れもできない。福井市の1か月あたり総生産を800億円とすると、200~300億円はダウンしたのではないか。

            路地裏の雪 H30.2.10

 さらに年金や給与生活者も、そのぶん支出を差し控えたはずである。外出できないので、遣いたくてもその機会がない。支出が減ったということは貯蓄が増えた。デフレに逆戻りである。現に先日の内閣府の発表では、今年1~3月期のGDP成長率はマイナス0.2%(実質)となった。北陸を中心とした大雪の影響も含まれているはずである。

 それなら、福井市があれほどの労力を費やした除雪費の50億円は決して高くはない。
 あのとき政府は、思い切って財政出動すればよかった。5000億円ほど出し、全国の建設事業者に北陸へ除雪応援をするのである。ついでに、雪まつりで盛り上げる。冬季で仕事の薄い事業者なら、喜んで手伝う。

 もっとも、福井市が赤字団体になったといっても、それで潰れることはない。問題なのは、市内に働く人がどんどんいなくなることである。2月の豪雪でも、市役所に何度もクレーム電話を入れるなら、自分で除雪すればよかった。いくらお金があっても、サービスする人がいなかったら、無人島に行ったのと同じである。
 だから今回のように、除雪費が増えたぶん職員の給料をカットするのも合理的である。市民は職員の怒りが恐ろしくて除雪要請ができなくなる。
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