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中国のトイレ革命

 中国はトップの一言でここまで変わる。日本では総理の真剣な発言すらバカにされる

 中国で次々と、豪華で風変わりな公衆トイレが誕生している。
 きっかけは、習近平国家主席の「鶴の一声」である。観光部門が進めるトイレ革命の成果について、重要な指示を出したことかららしい。

 もともと中国の公衆トイレは不衛生だと不満が上がっていた。20年前になるが、私が北京にいたとき、道ばたのトイレはもちろん、有名デパートのトイレさえ入るには、一大決心が必要であった。だから、中国のトイレが綺麗になるのは素晴らしいことである。

            豪華トイレ H29.9.10

 「鶴の一声」で思い出すのは、毛沢東の「害虫」の一言である。
 中国の大躍進政策のとき、彼のこの発言でスズメの大量捕獲作戦が展開された。正式には「除四害運動」と呼ばれたが、スズメを大量に捕獲。北京だけでも300万人が動員され、3日間で40万羽のスズメを駆除したという。しかしスズメの駆除は、かえってハエ、カ、イナゴ、ウンカなど害虫の大量発生を招き、農業生産は大打撃を被った。大量の餓死者を出した大きな要因ともいわれる。

 いまの中国でも、習近平主席の一言で、すでに7万カ所近くトイレが建設されている。男子便器の前に液晶TVが付いたものや、便座カバーが自動交換できるもの、空中トイレなど、豪華絢爛なトイレがつぎつぎ出現している。
 さすがに習近平主席からは、やりすぎだとの抑制がかかり始めたとのこと。

                微妙なバランス

 トップの一言でここまでやれる国家はいいのか悪いのか。少なくとも、軍事や経済、AIやIOTの分野では、とっくにわれわれを凌駕している。一方でほんの隣には、(中国が反面教師にしている)まるで反対の国がある。その日本では、総理の真面目な発言すらバカにされる。単に憲法に一言加えるだけの改憲でさえ、闇に葬られそうな気配である。

 何も変えられない日本と、変わりすぎる中国。理想はその中庸にあるのだろう。
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