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竹中平蔵氏講演

 日本は、第4次産業革命の時流に乗り遅れている。いまやインドや中国が先端を行く

 昨日(27日午後)商工会議所で、約1.5時間、竹中平蔵氏の講演を聴いた。内容は、ざっと以下のようなものである。

1.まず、政局の話
 安倍総理が、モリカケ問題で支持率を下げている。どの選択肢をとるべきか。
 ①安倍総理は、そのまま続ける
 ②内閣総辞職
 ③解散総選挙

 講演会の参加者に挙手をしてもらったら、ざっと①70%、②20%、③10%であった。
 だが竹中氏は、安倍総理がこのまま続けても、大した仕事はできないという。問題でさえないモリカケでも、あとからぞろぞろと資料が出てくることでノンポリ層の不信が増大し、今後何をするにしても説得できなくなるからだという。
 残念ながら、第4の選択肢があることに、だれも気が付いていない。

2.第4次産業革命の流れに乗れ
 AI、ロボット、IOT、ビッグデータ、シェアリングなど、現代は第4次産業革命の流れの中にある。トランプ大統領の出現や、英国のEU離脱など乱気流はあっても、この流れは止められない。ドイツでは、2012年からインダストリー4.0を推進、中国やインドでは、すでに国家が個人データの90%を把握し、決済の半分以上がキャッシュレスになっている。日本はいまだ、規制のため自動運転の路上実験すらできない。
 
3.人生100年に向けて
 今世紀生まれた人の平均寿命は100年。そうなると、従来の学習→労働→老後では間に合わなくなる。学習→労働→→学習→労働のサイクルを80歳過ぎまで続ける必要がある。例えば日本では、サイバーセキュリティに従事する人が、今後20~30万人不足する。多少経験のある高齢者を再教育して、その仕事に従事して貰えば大いに役に立つ。
 つまり、このリカレント教育(教育と就労を交互に行う)によって、
 ①第4次産業革命に合わせた人材が生まれる、②生産性が向上する、③税収が増え財政再建できる。
            たそがれのうば桜 H28.4.09
4.今後の10~20年に向けて必ず必要な政策
①移民法を確立する
 これからは人手不足で必ず外国人労働者が増える。不法移民が増えないようにする必要がある。現在は外国人研修という中途半端な制度でお茶を濁している。
②社会福祉大改革
 昭和36年に国民皆年金制度ができたとき、平均寿命は66才で、年金受給期間は6年しかなかった。いまや平均寿命が20年延び、受給期間が20~25年にもなった(世界平均は10年)。これでは年金制度が持つわけがない。
③個人番号の確立
 日本では、マイナンバーを取得した人は10%しかいない。インドや中国ですら、90%が個人番号を取得、国家がビッグデータを管理し、社会の効率を飛躍的にあげようとしている。

 ここに挙げたように、講演ではいま世間で注目を浴びている事柄をわかりやすく説明してもらえた。方向性は、昨日ブログで書いた水野和夫氏の論説とは、まるで対照的である。財政赤字についても、経済を成長させ財政赤字の比重を少なくすることで解消すると述べている。


 ただ移民に関して、「安易な移民はいけない」と述べるなど、全体的にやや教科書的な解説に終始したように思えた。せっかくの講演なのだから、「暴言」すれすれの竹中氏らしい言葉が欲しかった。最近の魔女狩りの影響であろうか、なんだか講演もつまらなくなってしまった(無料講演では高望みか)。
 また竹中氏にしても、財政赤字は問題だと考えている。なぜ財政赤字がいけないのか、ここでもわかりやすく説明してくれる人はいなかった。
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