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幻想の将来不安

 不安を煽って経済を停滞させるのは、放射能の恐怖で原発廃止を目論む工作員の手口と同じである

 昨日4月8日のNHK日曜討論は、「金融緩和5年・米中貿易摩擦 どうなる日本経済」と題し、日本の経済情勢と方向性を論じていた。
 6人の参加者のなかで、例によって水野和夫氏一人だけが、成長神話の幻想と経済停滞への対策を説いており、まったくかみ合わなかった。そうかといって、自由化とグローバリゼーションの必要性を強調する他の論客も、「全体のパイを大きくした段階で下層への分配を行うというグローバリゼーションのプロセス」が、すでに破たんしていることには、言及していない。
 両極端ながら、正解はその中庸にあるのだろう。

 それでも水野氏を含めほとんどの人は、内需拡大による経済活動の維持には異存がなかった。なぜ内需が拡大しないのか。その大きな要因は、「将来不安」だということも一致していた。「将来不安」が人々の財布のひもを締めさせ、消費が停滞していくのだという。

 ではなぜ「将来不安」が起こるのか。
 長期的には、少子高齢化に伴う社会保障不安、人口減少による需要停滞である。
 さらにすべての参加者が、「財政悪化」を「将来不安」の要因に挙げていた。そのため、財政規律のための消費増税に、参加者すべてが乗り気なのは異常であった。たしかに、政府の財政赤字は1000兆円を超え、税収との差は「ワニの口」のように、毎年拡大している。
            タヌキの行列
 しかし「将来不安」というのは、現在が満たされているから起こる。今が不安な人は、将来どころではない。今日明日の衣食住に事欠く世界の人々が見たら、現代日本のような恵まれた国はない。それにいまだかって、「将来が不安」などという贅沢な歴史は聞いたことがない。
 日本人がいま「将来不安」を感じるのは、この番組のように財政赤字の問題を大げさに吹聴し、論客たちが口を揃えて「将来不安」を煽るからである。それが日本経済を停滞させて財政赤字を悪化させ、いっそう「将来不安」を増大させる。こうして「将来不安」が拡大再生産されていく。悪循環の泥沼である。

 すなわち、大した問題ではない「財政赤字」を、さも大問題のように騒ぎ立て、人々を不安に陥れて、日本経済を停滞させている。まさにこのことは、健康不安のない放射線被害を、さも深刻であるかのように世間に刷り込ませて原発を阻止。日本のエネルギー政策をめちゃくちゃにしていることとまったく同じである。
 これらは、日本を貶めたい国の工作員の仕業としか考えられない。
 日本人に対する不安工作は、直接破壊を行うテロ分子より、はるかに破滅的な損害をわれわれに与えているのである。
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