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キムヨンジャ

 地味な中高年歌手が、頻繁に歌番組に出るのかがわかる

 昨年、私の父と妹(高齢者)が、地元文化会館での歌謡ショーに参加し、珍しく感激して帰ってきた。二人揃って韓国の歌手キム・ヨンジャを絶賛していたのである。他に数名出演していた有名な女性演歌歌手を、完全に圧倒していたという。歌のうまさや声量だけではないらしい。

 この歌手は、ときおり歌番組でみかけた。だがそれほど印象には残っていない。美人でも色気があるわけでなく、特別歌がうまいとは思えない。ただのおばさん歌手である。私の好きな持ち歌もない。韓国人に対する偏見もあった。だから父と妹が、キム・ヨンジャのどこに感激したのか不思議であった。
             ほんとうか?青蛇
 しかし先日ようやく、そのことが納得できた。なにげなく彼女の「雪国」を視聴したところ、その迫力に圧倒された。ただ声が大きいだけではない。歌全体を通したメリハリと、体全体で表現する迫真の訴えは、ヒトラー演説を圧倒する。歌い手によってこんなに違う。多くの高齢者は虜になるであろう。これを聞いて、「雪国」が好きになった。「あの鐘を鳴らすのはあなた」も、紅白で聞く和田アキ子の歌とはまったく異なる。

 ビブラート多用しすぎとか、自分の声に酔ってるだけと批判する人もいる。声楽の基礎がなってないとも言われる。ときおり、言葉の乱れや音程の狂いがあるような気がする。プロの基準では落第かもしれない。

 それでも歌力、つまり聞く人を歌で感動させる力は、それらを補って余りある。いくら音楽学校優等生でプロに絶賛されていても、視聴者である素人に感動を与えなかったら、何の意味もない。
 なぜこんな地味な中高年の歌手が、これほど頻繁に歌番組に出るのかが、わかるような気がした。韓国政府や韓国人全般に対する思いとはまったく別である。
 話半分に読んでいただきたい。歌の好みはそれぞれである。
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