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国家間の信頼

 米国が北朝鮮との中途半端な妥協をするくらいなら、核戦争もやむをえない

 米国は日本の重要な同盟国である。とくに、米国トランプ大統領とわが安倍首相は、大統領当選後ただちに面会するなど、なにかとウマが合っている。常に連絡を取り合っているといわれ、「100%一体である」と強調している。このトップ同士の信頼関係のもと、日米同盟は揺るぎないと思われている。

 したがって、トランプ大統領が5月に行う北朝鮮との首脳会談では、日本に不利な条件での妥協はしないはずである。そのように日本国民は期待している。中途半端な交渉で、北朝鮮が日本向けの核ミサイルを持ったまま核開発を凍結する。これが最悪の条件である。まさかそんな裏切り行為はしないというのが、大方の日本国民の考え方である。
            馬 輪
 しかしいかにもそれは甘い。
 信頼とか信義は絶対的なものではない。とくにトランプ大統領の言動は、マキャベリの格言を地で行っており、一般の人々の考え方とはまるで異なる。このことは佐藤優氏が、中央公論2月号で書いている。

 マキャベリはつぎのような言葉を残している。
 「君主は愛されるよりも、恐れられる存在になるべきだ」
 「君主は憎まれてはいけない、恐れられる存在にならなければならない」
 「君主は必ず悪評が立つと覚悟しておかなければならない」
 「君主たる者、けちだという評判を恐れてはならない」
 
 したがってこれからも、マキャベリの格言に沿って、つぎのような政治原則を適用すると考えた方がいい。

 「偉大なことをしたいと考えるなら、権謀術数を習得せよ」
 「裏切りや悪行はいちどだけなら許される」
 「信義を守ることなど気にしなかった君主のほうが、偉大な事業を成し遂げている」


 安倍総理とのトップ同士の信頼関係・信義は、一時的に国民を安心させるための、まやかしと考えてもいい。米国と北朝鮮の交渉では、日本の国益は無視される。北朝鮮は日本への中距離核ミサイルを持ちながら、米国へのICBM開発だけを凍結する。米国はこれで充分である。つまり日本は、未来永劫北朝鮮の圧力下に置かれる。南北朝鮮の統一がなされれば、核を持った大きな国が日本の隣に出現する。

 もしこのことが避けられるなら、核戦争もやむを得ない。少なくともその覚悟は必要である。それができるなら、安倍総理は歴史に残る、偉大なリーダーとして尊敬される。
 いっときの混乱が治まれば、新たな日本が生まれる。
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