FC2ブログ
RSS

病気の季節

 お化け同士が病気の話をしている姿は、現代日本を象徴する時代絵巻である

 じんましんのつぎは、花粉症である。いま鼻水と目のかゆみが止まらない。体もだるい。
 昨年までは、自宅庭の5本松から、大量に花粉がわき出ていた。風が吹くと、黄色い粉末が自宅を取り囲む。見ただけで花粉症になる。そこで昨年、松の枝を8割方切断した。それでも発症を抑えることはできなかった。

 もちろんこんなものは序の口である。いまや体のすべての部分が老朽化し、まともに働かない。がん細胞も発生している。たまたま一番表に出た症状が気になるだけだ。ひと月ほどで花粉症が治まれば、つぎの症状が現れる。こんどは、心臓か大腸か、前立腺かもしれない。歯の痛みもつらい。常にどこかが痛んでいる。そろそろ日本人の平均健康寿命が尽きる。

            枯れてよかった

 だから同年代の人と話をすると、間違いなく病気の話が中心になる。その同年の人が集まるのが同窓会である。
 そこでの話題の中心は、若い時からどんどん変化してきた。
 最初は、合格した大学のランク、趣味やクラブ、つぎに就職先からその仕事の内容、本音は給料の探り合いである。そして結婚相手(ブスだと安心する)、子供の数、子供の学業成績と続く。いっとき、子供の大学費用の苦労話は多かった。つぎに子供の結婚、親の葬式から、孫の数、そして10年前からは病気の話が中心となってきた。並行して、亡くなった同窓生の思い出話が増える。

 もちろんこの年ともなると、同窓会は妖怪変化の集まりとなる。今年いくつか同窓会の話があるが、自分もその仲間だと思うと気乗りしない。まさに病院の待合室の日常風景と同じである。お化け同士が病気の話をしている場面は、現代日本を象徴する時代絵巻である。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :