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失敗を許す

 いつになったら、心から家族のミスを喜ぶことができるようになるのであろうか

 曽野綾子さんの随筆には、亡くなった夫の三浦朱門氏についての記述が多い。高齢夫婦だけに、さすがに「惚れた腫れた」は卒業しているが、年季の入った当意即妙な駆け引きはおもしろい。

 なかで、羨ましいと思ったことがある。朱門氏は妻の曽野綾子さんが何か失敗すると、怒るどころか、かえって喜ぶのだという。家事などなにもできない朱門氏にたいし、家庭では綾子さんのほうが優位に立っている。だから妻の失敗は、自分が一本取った気になるらしい。

            ボケ

 残念ながら私の場合、(自分のことを棚に上げ)妻の過ちには、怒りを抑えることができない。つい先日も、石油ストーブの電動給油器が故障し、灯油を部屋中に溢れさせてしまった。またこたつの上に置いた飲みかけのお茶を、寝ぼけてひっくり返したこともあった。怒りたくはないのだが、目の前で修羅場が発生すると、つい当たりたくなる。

 もっとも損害の大きさは、私のほうが大きい。先だっての豪雪で、カーポートの雪下ろしのとき、スコップが当たり車のサイドミラーを壊してしまった。修理代37,000円は、いらぬ出費である。ここには書けない深刻な失敗も、たくさん犯してきた。人が失敗すると、自分のことはすっぽり忘れる。

 私もいつになったら、朱門氏のように、心から家族のミスを喜ぶことができるようになるのであろうか。
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