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豪雪の後遺症

 福井では、車が使えない日が10日も続くと経済活動が大混乱する

 豪雪が一段落し、(車線は狭くなったが)幹線道路はほぼ路面が現れるくらい、除雪が進んでいる。それなのに、いわゆる生活道路である家の前は、一向に除雪車が入らない。5日から降った雪が、年輪のようにびっしり道路を覆っている。10日分の圧雪は、人力での除去を許さないほど、固く締まっている。ここまで硬くなれば、ショベルカーの除雪でも通常の10倍以上時間がかかる。

 一昨日、少し雪質が緩んだ昼ごろ車を出してみた。この状態は、完全圧雪より性質が悪い。柔らかいところにタイヤがはまり込み、車腹が凍った雪に乗り上げると、もうお手上げである。車を出すと同時に、たちまちスタック(立ち往生)を繰り返す。そのたびジャッキアップし、近所の人の応援で圧雪を取り除いた。結局、20メートル先の市道に出るまで、汗だくで1時間も費やしてしまった。これでは、時間制限のある仕事に出ることはできない。業を煮やして昨日は、午後一杯かけ人力で道路の圧雪を掘り起こした。

氷塊の掘り起し H30.2.15 除雪道 H30.2.15 積み上げた氷ブロック H30.2.15

 福井県の自動車保有台数は、60万台で人口比80%である。公共交通機関が充実してないぶん、車を持っていなければ、仕事や日常生活が成り立たない。今回のように、車が使えない日が10日も続くと、物流だけでなく経済活動は大混乱する。私自身も、ほとんど仕事にならなかった。
 また機械除雪が入ったところと、いまだ入らないところでは、深刻な対立が起きかかっている。この恨みは末代まで残る。

 これに対応するための除雪体制はどうか。
 平成29年度の「福井市道路除雪計画」によると、福井市の除雪機械は、486台。そのうち生活道路の圧雪を除去できるようなトラクタショベルは、345台である。
 一方、福井市の除雪対象道路は、除雪機械が入れない場所を除いて約1800㌔ある。このうち1000㌔が圧雪道路だとすると、トラクタショベル1台あたり3キロ。圧雪除雪は、500㍍で1~2日かかる(状況によってはもっと)。これではフル運転しても、すべて除雪できるのに1週間は必要である。しかもその間に積雪があれば、この数倍にもなる。トラックやオペレータの問題もある。とくにオペレータの不足は深刻で、深夜における過酷な超過勤務を強いられている。


 したがって、今回のような異常時に対応するためには、いまの数倍の除雪事業者(建設事業者)を必要とする。前も書いたが、逆にいま建設事業者は減少しており、人手も不足している。また普段から、必要以上の資源を抱えておくわけにはいかない。

 その反面、日本全国を見渡せば、冬季で仕事の薄い建設事業者はたくさんいる。それなら、その資源を活用すればいい。お互い必要なところに必要な資源を融通し、助け合いによって、ムラ・ムダを削減するようなしくみをつくったらどうか。これはすべての災害に当てはまる。そのためには通常時からの準備が必要である。

 次回、このことについて述べる。
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