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石油タンカー沈没

 被害を受けるのは日本国民である。日本の専門家による正確で詳細な情報が必要

 先月、東シナ海で貨物船と衝突したパナマ船籍のタンカーが、炎上し沈没した。イランの国営企業が運営しており、イラン人を中心とした乗組員32名が死亡した。貨物船は中国籍で、乗組員21名は救出された。救出は、中国主導で行われたという。沈んだタンカーは、全長274メートルの大型で、石油136,000トンを運んでいた。現場では石油の流出がはじまっている。

 これらのソースは、中国国営の中国中央テレビ(ネット)である。なぜか日本では大きなニュースになっていない(フェイクニュース?)。

          越前海岸波高し H29.12.28
         
 しかし、13万トン余りの石油流出は大ごとである。海流は事故現場から日本に向かって、列島を挟み込むように流れている。このままではいずれ、日本の海岸に漂着する可能性が大きい。相当広範囲に被害が及ぶ恐れがある。

 思い出すのがナホトカ号事件である。
 20年ほど前、日本海沖でロシアタンカーのナホトカ号が沈没した。分離した船首部が福井の三国付近に到達し、積んでいた重油の一部が越前海岸に押し寄せてきた。
 海岸に近いため、越前海岸一帯が真っ黒な重油で覆われた。入り組んだ岩場の海岸で、回収は柄杓とバケツでの人海戦術しかない。厳冬期の1月、冷たい風と波の中で、自衛隊員や地元住民、ボランティアなど、述べ30万人が過酷な回収作業を行った。現場に行った人の話を聞くと、膨大な重油が岩場全体にこびりつき、いつ果てるともない気の遠くなるような作業だったという。地元民やボランティアのうち5名が、過労で亡くなってしまった。

 そのとき流出した重油は6,200キロリットル。今回の東シナ海での流出量はその20倍以上にもなる。海岸に漂着したら、回収作業はナホトカ号の比ではない。もちろん環境影響は、福島第一原発事故を上回る。積んでいた石油の性質によっては、魚介類に悪影響を及ぼす。重油に多く含まれる炭化水素は、魚介類の卵や幼生への影響が大きいという。

 どちらにしても、甚大な被害を受けるのは日本国民である。日本の専門家による詳細な情報を発信する必要がある。これこそマスコミの仕事ではないか。このまま日本列島が油まみれになるのをじっと待っている。情報不足が、不安やパニックを招く。

            じじいの決死隊 H29.8.03        
 安心してほしい。日本には強力な秘密兵器がある。
 じじいの決死隊である。
 ナホトカ号事件のとき私は、起業して5年目。年間5000時間の納期に追われた労働で、とてもボランティアに参加できず、忸怩たる思いであった。石油汚染は我が国に対する攻撃である。いまだったら何とかなる。全国のじじいとばばあだけで、3000万人集まる。なんでも反対デモに参加するより、真冬の海岸で死ねば本望であろう。
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