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「まさか」の失敗 「続続失敗百選」より① (書評)

 「まさか」の失敗も簡単な対策で防げるため、ナレッジマネジメントは重要である

 久しぶり、300ページクラスの本を読んだ。中尾政之氏の「続続失敗百選」である。この本では、これまでの「失敗百選」、「続失敗百選」とは異なった観点からの失敗を取り上げている。
 つまりこれまでの失敗本で取り上げていたのは、おもにヒューマンエラー(人のちょっとしたミスで起こる事故)であった。一方この著書では、非常に確率が低くても、一旦起きたら大きな事故に結びつく事案について考察している。著者の言葉を借りれば、「ついうっかり」の失敗から、「まさか」の失敗である。

 現代は年功型企業文化の喪失やネットの普及から、内部告発が当たり前となり、不祥事はあっという間に拡散する。いまや失敗は隠すことができない。事案やその証拠は、いくらでも検索できるし、解決策も豊富である。
 また、昔のように欧米に追随できなくなり、失敗も学ぶことができなくなったことも挙げられる。

 そのため、軽めの失敗は当たり前になるとともに退治され、「まさか」の失敗の存在感が相対的に増してきた。とくに、3.11以後その傾向は強くなってきた。

         東尋坊の断崖 H27.10.31
 
 この「まさか」の失敗の発生確率は、非常に低いがゼロではない。大津波や原発事故のように、一旦起こると破滅的な結果をもたらす。その「まさか」の失敗といえども、簡単な対策があれば、被害を最小にしたり防げることがほとんどである。したがって、「ついうっかり」と同じように「まさか」の失敗のナレッジマネジメントはきわめて重要である。

この本では、福島第一原発事故をはじめ、韓国セウォル号沈没、STAP細胞ねつ造、はては日本の裁判において検察立件有罪率99.9%など、興味深い具体例を豊富に盛り込んでいる。

 今週は、その「続続失敗百選」の内容をいくつか挙げてみよう。

   「続続失敗百選」②に続く
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