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訃報に寄せて

 西部邁氏の死は残念だが悲しくない。蓮ちゃんの死は悲しみしか起こらない

 評論家の西部邁氏が、多摩川に入り死去した。78才で、自殺だと見られている。警視庁と消防が救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認されたという。
 西部氏は保守の論客とされ、ときおりテレビで話す内容はまさに正論で、いつも感心して聞いていた。日本が取るべき道は、アメリカを離れ、強力な軍備を有する完全な独立国家として生きていくことである。

 しかし、いまの日本の政治状況をみれば、実現はほど遠い。憲法9条に自衛隊を明記するなどというチンケな改正さえ、ぐずぐずと決まらない。西部氏の言うように、日本が最強の核武装と軍隊をもった覇権国家になるのは、あと何十年かかるかわからない。とてもそれまで待つことはできなかったのであろう。

 78才と言えば、日本男性の平均寿命に近い。西部氏はすでに、言いたいことをすべて発信し、それなりに信奉者もつくった。もう新しい発想はしなくていい。
 あとは生きている人が、彼の信念に沿って実行するだけである。

               荒島岳頂上 合掌 H29.6.05

 同じく、川で流され亡くなった人がいる。
 越前市の田中蓮ちゃんである。昨年12月に行方不明になり、大掛かりな捜索にもかかわらず見つからなかった。それが先日、40キロ離れた九頭竜川の河川敷で、遺体となって見つかったのである。日本中心配していたことが、ほんとになってしまった。見ず知らずの私でさえ、身につまされ涙腺が緩む。

 西部氏は78才で、蓮ちゃんはまだ3才である。西部氏の場合、残念ではあるがそれほど悲しくはない。蓮ちゃんの死には、悲しみしか起こらない。子どもは絶対、死んだらいけないのである。
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