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フグの肝臓

 人間は毒をうまく取り入れることで、75億もの個体を地球上に増やしてきた

 愛知県のスーパーが、フグの切り身をその内臓と一緒に販売していたというニュースがあった。購入した客から「フグの肝臓が入っている」と保健所に連絡があり、確認したところ、ヨリトフグの肝臓が含まれていたらしい。食品衛生法では全てのフグの肝臓は販売・提供が禁止されているという。

 当局では「商品を見つけたら絶対に食べず、返品して欲しい」と呼びかけている。
 スーパーの店主は「20年も前から売っていて、これまで問題なかった」と言っており、ネット上ではこの店主に対し、罪の意識がまったく無いとして批判が集まっていた。
 そのあと店主も思い直したらしく、「肝に銘じて、今後は販売しない」と、うまい反省の弁を述べている。

             九州下関フグ亀H25.5.29

 しかし、このスーパーで売っている「ヨリトフグ」の肝臓に含まれている毒素は、ほんのわずかである。厚労省が、フグの肝臓ならどんなものも販売禁止などと言うのはおかしい。理不尽な規制・ルールは修正すべきである。禁止されていないのなら、フェイクニュースである。

 そもそも、すべての食物は毒である。
 熟していない青梅の種中心部には青酸が含まれており、子どもが100個も食べれば死ぬかもしれない。同じく杏子やびわ、すももなど、その種にも青酸が含まれている。トマトの未熟な実にも、トマチンと言う毒素があり腹痛を起こす。ジャガイモの芽や緑に変色した皮には、ソラニンと言う毒素が含まれている。また銀杏を大量に摂取することで、おう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こす。きのこの猛毒はよく知られている。

 つまりほとんどの植物は、動物に食べられることを想定しておらず、虫よけの成分として毒素を含んでいる。動物も同じで、肝臓に毒が溜まるのはフグだけではない。美女の猛毒は国を破滅させる。

 これらの天然の毒素に加え、土壌や大気、海洋に散乱しているあらゆる化学物質が、動植物に取り込まれている。まったく無害の食物などあり得ない。毒素の接種を少なくしようと思ったら、食べるのを減らすのが一番である。それにたいてい、美味しいものほど体に悪い。そしてすべての毒は薬であることを忘れてはならない

 人間はあらゆる毒をうまく取り入れることで、75億もの個体を地球上に増やしてきたのである。
 なんでも禁止するなら、人間の知恵が退化し、いまにサル並みになってしまう。
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