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5年目のアベノミクス

 インフレとデフレのどちらがいいかは、日本が主体的に生きるかどうかの問題

 アベノミクスが正味5年を経過した。景気は「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目の長さで、日経平均株価は2倍を超えた。人手不足で、新卒の就職率は完璧である。

 だが依然として賃金や物価が上昇せず、2%のインフレ目標は遠い。成長率が低迷し、日銀も政権も、何とか物価を上げようともがいている。好景気でもデフレ、というおかしな現象が発生している。
 不思議なのは、介護分野や建設・製造分野では、人手不足で需要に供給が追い付いていない。理屈では、需要に対し供給が少ないと、賃金が上昇しインフレになるのではなかったのか。なぜ、供給力が少ないのにデフレを脱却できないのか。

              不用品のたたき売り H28..10.23

 一つは、人手不足業種の生産性が伸びていないからである。というより、求人が殺到しているのは、(医者を除いて)高賃金でなく、付加価値の低い業種である。通常の介護や保育、建設労働者、飲食業のサービス従事者などだ。当然ながら、生産性の高い(ブランド価値の高い)業種の人手は足りている。あるいはそのような職業は、一人前になるのに時間がかかる。

 つぎに、人手不足の対象となる若年層は、圧倒的に数が少ない。その反面、賃上げとは無縁の年金生活者がどんどん増えている。彼らは所得が少ないので、需要を増やそうとしない。いくつになっても、「老後」のための備えに励む。

 ではどうすればいいのか。
 生産性をあげるのがまっとうな道である。だがそのためには、知恵と努力、度胸がいる。
 われわれ凡人が、すぐできることはないか。
 働いていない高齢者が、人手不足で生産性の低い業種に参入することである。働いて収入が増えれば、年寄りも多少は所得が増える。所得が増えれば、死ぬ前に買い物をする。相対的に若者の所得が増える。苦し紛れの策でも、実現すれば効果抜群である。

               金の成る木

 ここで、「なぜデフレはいけないのか、経済成長が必要なのか」という人がいる。
 デフレは物価が下がるから、同じ金額でたくさんのモノやサービスを買うことができる。人々の暮らしは良くなると考えるのが自然である。人によっては、インフレよりいいかもしれない。

 ただデフレの恐怖はそのメリットを超える。
 デフレの問題点は、働いてモノやサービスをつくる人の価値が減っていくことである。つまり、金持ちがますます金持ちになり、働く人が苦しくなる。まともな労働ができなくなってしまう。

 こうなると近隣諸国、とくに中国に圧倒的に差を付けられる。いまでさえ軍事力で10倍もの開きがあり、拡大に歯止めがなくなる。飲み込まれるのは時間の問題である。日本がチベットやウィグルになる。
 そうなっていいなら、デフレでも構わない。

 日本と子孫の繁栄を望むなら、年金じじい(ばばあも)が低賃金の職種を独占し、必死に働くことである。最低賃金は、高齢者には適用しなくてかまわない。忙しくなればおかしな妄想をしなくなり、老害も少しは減る。
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