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少年期のトラウマ

 それなりの犠牲を払っても、大きな獲物を得られるかどうかは天命である

 小学生のころ、点数を溜めると景品を貰えるキャラメル菓子があった。月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽の7種類があって、それぞれ1点~50点の点数を持ち、500点集めると安価な玩具、1500点集めると天体望遠鏡が貰える。あるいは、月から太陽までの7枚すべてそろえても、1500点とみなされる。

 当時私は、1~2年かけてようやく1200点ほど集めた。これでは500点商品は貰えても、目標の1500点にはほど遠い。カードも「月」だけが集まらず、天体望遠鏡には届かない。
 うまいことに、その「月」カードを持っている友人がいた。彼は、そのカード以外にはたいして持っておらず、トータル保有点数もほとんどなかったはずである。

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 ここからが、バカなところである。
 普通なら、私の持っている500点(1000点でもいい)と、友人の「月」カードを交換すれば、WIN-WINになる。私は7枚のカードで天体望遠鏡、友人は500点分(1000点分)の景品がもらえる。

 ところが交渉がもつれ、友人は怒って「月」カードを燃やしてしまった。500点か1000点かで、交換条件が合わなかったのである。私が天体望遠鏡を受け取るのを、妬んだのだと思う。
 ほんとは私自身も、せっかく集めた膨大な点数カードを手放したくなかったのである。1000点渡せば、確実に交換できた。だが単なる1枚の「月」カードとの交換は、あまりにも惜しい。それだけ見た価値はまったく異なるからだ。

 しかたなく私は、500点2つで、しょうもない景品を受け取った。どんな景品を貰ったかは覚えていない。もちろん友人は何も貰えない。お互い目先の欲にとらわれ、しょぼいことになってしまった。



 これが一生のトラウマになった。
 以来私は、他人との交渉ごとは、必ず譲歩が付きものになってしまった。見返りを期待するからである。「損して得取る」の格言である。

 あれから60年。
 いまだ、その友人とは犬猿の仲である。
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