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活性酸素の功罪

 人体に害を与えるだけでなく、有害物質を叩いて人体を強靭にする

 すべての毒は薬である。
 たとえば活性酸素。この分子は、遺伝子を破壊してガンの原因をつくる。老化の原因でもある。活性酸素は人体に最大の打撃を与えている。

 活性酸素は息をしても、飲んだり食べても、動くだけで発生する。
 煙草や飲酒、過激な運動をすれば、普段の何倍も発生し、体内を傷つける。放射線の影響も、その90%以上は体内に活性酸素を発生させることである。年間100㎜SVの放射線は、普段発生する活性酸素全体の、最大で0.1%に匹敵するという(潔癖症はこれでも心配)。
 われわれが生存活動をしている限り、膨大な活性酸素の発生は避けられない。

                ほんとうか?青蛇
 しかし、人間の体は複雑である。
 中村仁信氏(元ICRP委員、阪大名誉教授)の「低放射線は怖くない」によると、活性酸素が、人体に害を及ぼすがんに至るまでには、いくつものプロセスがある。そして人間の体は、それぞれの段階で、素晴らしい修復機能を発揮しているのである。

 そのプロセスは、
 活性酸素→DNA損傷→突然変異→がん細胞→発がん

 そして、発がんに至るまでに、つぎのような修復がなされる。
   DNA損傷←修復機能
   突然変異←細胞自爆(アポトーシス)
   がん細胞←免疫細胞による処理
 そのため、体内で毎日数億単位で起こっている損傷が、実際に発がんする確率は、きわめて少ない。


 さらに活性酸素は、体内のウィルスや菌を殺し、免疫細胞を鍛えている。ある程度の発生があれば、抵抗力が増し、ガンや病原菌に負けない体を作ることができる。人間にとっての毒は無数にある。その毒を活性酸素が抑えている。まさに毒をもって、毒を制している。世の中には、ゼロリスクなどない。
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