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核の傘の有効性

 広島市長のような、核の傘が有効と思わない人が増えると、ほんとに戦争が始まる

 12月の「核兵器廃絶国際キャンペーン」へのノーベル平和賞授賞式後に、広島市の松井市長が「核保有国の同盟国(日本)が、核抑止力で守られている『核の傘』は、錯覚である。」と述べ、物議を醸している。

 妄言でも、自明のことと思われていたことに、あえて異議を唱えたのは勇気がある(もっとも市長の立ち位置からすると、当たり前の発言)。それに、すべての想定は錯覚である。『核の傘』が有効かどうかは、そのときになってみなければ誰にもわからない。

             別山稜線のお花畑 H29.8.03

 しかし残念ながら、『核の傘』は有効である。
 なぜなら、北朝鮮の核開発が最終段階に入っても、アメリカ軍が先制攻撃をする気配がないからである。もちろん、その場合にはソウルに向けた無数の大砲や、日本にある米軍基地へのミサイル攻撃が避けられない。
 それよりアメリカが恐れているのは、北朝鮮と中国との安保条約である。
 すなわち、「もしどこかの国が北朝鮮を攻撃したら、それは中国が攻撃されたと見なす。」という条約を北朝鮮と中国が結んでいる。米軍が北朝鮮を先制攻撃した場合には、条約に従って中国軍が米軍に対し反撃する。一気に大国同士の全面戦争に発展する。いくらアメリカでもそれは避けたい。
 だから米軍は先制攻撃をためらっている。中国の北朝鮮に対する『核の傘』は間違いなく効いているのである。

 日本とアメリカとの安保条約もまったく同じである。アメリカの「核の傘」が有効でないのなら、中国はとっくに日本に攻めこんでいる。いままでドンパチがなかったのが、何よりの証拠である。
 
               戦うサル

 それにこれは、ゲーム理論における「囚人のジレンマ」である。たしかにこの理論では、どちらかが融和的措置を取れば、長期的には、お互いWIN・WINになる。だが短期的には、強硬な措置を取ったほうが圧倒的に有利になる。核戦争の場合、短期も長期もない。最初に負けたらおしまいである。
 広島の松井市長は、日本人の生命に責任を持たないから、アホな理論を唱えられるのである。

 大切なのは、世界中がみな「核の傘」は有効だ、と思うことである。広島市長のように、そう思わない人が増えると、ほんとに戦争が始まる。
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