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保守の安倍政権批判

 できないことを正論で終わらせるより、できることをさっさとやったほうがいい

 7日のプライムニュースは、西尾幹二氏が出演しての、安倍政権批判の独演場であった。久しぶりに見る西尾氏は異常にやせ細った、惚け老人の様相である。たぶん大きな病気を抱えている。
 だが痴呆どころか、2時間近く他のコメンテータを圧倒し、「保守」の貫録を見せていた。さすがの山口二郎氏も、安倍総理の擁護を行っていたくらいである。

 西尾氏によれば、いまの保守論客の多くは、安倍首相を甘やかしすぎているという。むしろ、加藤氏や福田氏のような左翼系首相のほうが、例えば拉致問題の進展はあったかもしれない。とくに安倍総理の決定的失敗は、必要ない70年談話を出したことだと批判していた。これで、世界における日本の歴史的敗北が決定してしまった。
 また、安倍首相の憲法改正私案(9条2項をそのままに3項で自衛隊を明記)は、ぬるすぎるし2項は絶対に排除すべきと主張する。国民投票において、もっと国民を信頼してよいと述べている。

 たしかに、拉致問題、靖国参拝、70年談話、外国人労働者、もんじゅ廃炉、女性宮家創設など、現政権は、保守の側からみたらかなり日和っていることは間違いない。私自身も大いに不満である。安倍政権が誕生した時、本格保守としての行動を期待していた西尾氏が、ここまで安倍総理を批判するのは、よほど期待値からの反動が大きいのであろう。

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 しかし、コメンテータの一人衛藤晟一(首相補佐官)が説明していたように、現実の政治は西尾氏の言うような理想の正論だけでは動かない。
 憲法9条の大幅改正にしても、国民は決して利口ではない。マスコミが担ぎ上げる「識者」の言説にしばしば血迷い、なにを選択するかわからない。いまの原発停止状態や、かっての郵政民営化選挙を見ればわかる。民主党が政権を取った時もそうであった。つい最近も、希望の党狂想曲があった。
 したがって、9条2項を廃止するという、戦後憲法の決定的な改変は、マスコミの総力戦と戦うことになり、国民への印象操作では勝ち目がない。

 できないことを正論で終わらせるより、できることからさっさとやったほうがいいと思う。西尾氏の論説は衰えてはいないが、年取って柔軟性が無くなってきたことだけは確かである。 
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