FC2ブログ
RSS

景気拡大の実感

 景気の波は、何もしないで口を開けているだけの人には訪れない

 景気拡大が高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の長さである。それに関わらず、主要100社を対象に朝日新聞が実施した景気アンケートでは、44社が「あまり実感と合わない」と答えたという。ネットの読者コメントでも、概ね同じような投稿が見られた。口を開いたほとんどの人が、自分は恩恵に預かっていないという。

 たしかに、いま景気がいいのは、株価の高騰と大企業の収益増が中心で、中小企業を含めたすべての企業に及んでいるわけではない。大企業に搾られているところなど、業績の悪い企業の従業員は、最低賃金並みの報酬で我慢している。事業主に至っては、役員報酬返上で生き延びているところも珍しくない。

             越前3の峰のお花畑 正面が別山、左奥に石川3の峰 H29.7.15

 しかし、大企業に比べて中小企業の待遇が悪いのは、いまに始まったことではない。戦後、日本経済が立ち直ったころから、大企業と中小零細との2重構造は、当たり前であった。それでも、業績の良い中小企業は数多くあった。とくに最近は、中小企業の業績も好調である。いいところは、黙っている。或いは自分よりもっといい企業を見て僻んでいるだけである。少なくとも、「民のかまど」に、煙が途絶えてはいない。

 そもそも業績の良い中小・零細企業は、中堅企業になり大企業に発展する。大企業になって業績が悪かったら、潰れるか吸収されてしまう。だから今存在する大企業は、中小企業より儲かっているのは当たり前である。
 もっとも大企業と言えども、万全ではない。上場停止の瀬戸際にある東芝をはじめ、三菱、日立といった老舗のものづくり企業ですら、一皮むけば修羅場である。

 漠然と口をあけて待っているだけの企業に、景気拡大の恩恵が訪れるわけはない。いま業績がいいのは、これまでじっくりと準備を行い、タイミング良く景気の波に乗り、さらに運にも恵まれた企業である。

 どんな時も、景気の実感がないとか、政策が悪いなどと泣き言をいう人は必ずいる。待っていれば誰かが餌を運んでくれると勘違いしている。景気の波に乗るためには、それなり知恵を発揮し、努力しなければならない。もちろん運は大きい。その運も何もしない人には訪れない。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :