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核兵器禁止条約

 日本に参加することを強要する人は、日本の安全を考えていない

 今年7月採択の核兵器禁止条約に日本が参加しないことで、左派系の市民がしつこく政府批判を行っている。工作員として、日本に核兵器を持たせるわけにはいかない。そのような本音はおくびにも出さず、ひたすら「人道的立場」から、日本の非核化を訴える。

 たしかに世界で唯一の被爆国である日本が、この禁止条約に入らないことは、批准した国から見れば、奇異に思えるかもしれない。工作員でなくても、日頃からヒバクヒバクと耳にタコができるくらい聞かされている「優等生」も、日本政府の対応には反発を感じるであろう。
 単純に考えれば、こんな非人道的な兵器など、地上からなくしたほうがいいと、誰もが思う。その意味で、理想のシンボルとしてなら、条約はあってもいい。

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 しかし、条約は中身が問題である。これは核を持っていない国が、核保有国や核に依存する国に対して、ひたすら廃絶を要求する。NPTと異なり、核保有国同士の現実対応を無視している。肝心の核を持っている国が従うはずがない。
 岸田外相が言ったように、この条約は「核兵器国と非核国の対立を一層深め、逆効果になりかねない」のである。いくら非核国が核を持たないと言っても、保有国にとってはそれこそ「負け犬の遠吠え」、非核国の自己満足にしか見えない。さらに日本のような、力のある国に非核化を宣言してもらえれば、こんな都合のいいことはない。

 すなわち、日本が参加しない公式の理由は、核兵器禁止条約は核保有国と非核国間の分断が固定化され、核廃絶どころか、核保有国を縛るNPTの影響が一層低下してしまうからである。そうなると、本丸である核保有国の核軍縮がおぼつかない。本末転倒である。建前ではあるが、正論である。

 もし民主党政権であったらどうか。おそらく無条件にこの禁止条約を締結したであろう。米国の核抑止に依存しながら、米国に核廃絶を迫るという、ややこしい行動をとる。日米同盟は破たんし、日本はチベットになる。彼らは本気で中国に迎合し、日本の安全を考えていない。

              カマキリ
 もっとも、核兵器は絶対にゼロにはならない。
 核兵器は、苦労して人類が作り上げたものである。万一、兵器自体が無くなっても、その作り方まで消えることはあり得ない。必ず闇で作られる。禁酒法と同じで、無いはずのものは管理できない。最悪である。こんな当たり前のことを棚上げし、真面目くさって議論しているのが、国際社会なのである。        
 
 そして核という、現時点で最強の武器が無くなれば、人類の危機対応力が激減する。宇宙怪獣キングキドラに対抗する手段が無くなってしまう。大隕石の衝突、アルマゲドンが発生したときは、神に祈りを捧げるしかない。
 文化大革命やルワンダ虐殺に見られるように、ほんとの大量殺人は、斧や鎌などの原始的な兵器である。核が無くなれば力の空白で、殺戮に溢れた悲惨な世界が訪れる。
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