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日産のISO9001抹消

 ISOは、不必要なルールを見直すことで、継続的な改善を求めている

 日産の無資格検査問題が発覚したことで、「ISO規格」の審査機関が、日産の国内全6工場の国内向けの生産に関する認証を取り消したという。神戸製鋼所も審査機関が入って再審査しており、この会社も取り消される可能性がある。
 さすがにここまで大事になれば、審査機関もメンツにかけて対処せざるを得ない。

 ヤフーニュースのネットコメントでは

≪問題発覚してから取り消しって、ISOの意味あるの?≫
≪うちの会社もISO持ってるけど何の役に立つのかわからない。≫
≪ISOが面倒で経費と時間ばかり使って、何も役に立ってない事がよく解る出来事。≫
≪iso9001 持ってても意味ないけど、失うとダメージ大きい。取らないほうがいい≫
≪取り消したらどんな影響が出るんだろうね?
  何も影響がない。なんてことになったらそれこそISO取る必要あるの?ってなりそう。≫
≪ISOの認可をした時点で既に不正はあったはずで、見抜けずに認可を下しておいて後になって取り消すなんてISO機関の審査が如何に適当かって事を自ら露呈したような物だね。≫

 なかなか本質を突いた、鋭い指摘が並んでいる。

            仁王

 しかし、このことでISO9001をすべて否定するのはやり過ぎである。
 ISOの考え方は悪くない。ISO9001は、企業における経営管理の基本的な仕組みを提供するもので、何をしていいかわからない企業にとっては、バイブルと同じである。その使い方と運用を適切に行うことで、ガラクタ企業が見違えるように変身できる。レベルの低い審査員と推進員がいなければ、おかしな方向にはいかない。

 もっとも組織や基準、規定がしっかりして、品質に自信がある企業は、ISOなど必要ない。トヨタでは、独自の高度な仕組みを有しているから、ISOを超える品質を保証できる。ISO9001は、なにも高度な品質を保証するものではない。

 それに不祥事があったからISOを取り消すというのもおかしい。日本の大企業の自動車メーカーが、たかがISO認証程度を取り消されるのは、前代未聞の恥さらしである。


 そして国交省は、もともとの規定が「絶対に必要なものだ」と言い切れるのか。ルール違反をしたのは問題としても、それとは別にルールそのものの必要性の話が出てこないのは不思議である。ISOでは(規制を遵守するとともに)、不必要なルールを見直すことでも、継続的な改善を求めているのである。
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