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お城でまちおこし  尾道・津山③

 日本中がお城で満ち溢れたら、どのような国になるであろうか

 尾道~津山の旅行では、お城の存在が我々の関心のひとつであった。なにしろいま、多くの地方では城郭の再建に取り組んでおり、観光の目玉にしようとしている。

 まず尾道では、駅から出てすぐ南側から見ると、一段と高いところにある「城郭」が、いやでも目に入る。かって博物館として建てられ、いまは廃墟となっているそうだ。じつは、単なるお城風の建物で、歴史も文化的価値もないらしい。観光案内のパンフレットを探しても、見当たらないはずだ。それにしても、尾道観光のメインである寺院などより、はるかに目立っている。

  尾道城址? 29.11.11     福山城天守 H29.11.12

 つぎに、新幹線へ乗り継ぎの福山では、列車の待ち合わせ時間を利用して、駅のすぐ裏手にある福山城を見学した。ここは国の史跡に指定されている。日本城郭が円熟期のもので、十数年前に日本100名城にも選定された(つまり各県には名城が平均2つ以上ある)。
 現在の天守は、鉄筋コンクリートで復興されたものである。三の丸の南側塀垣は福山駅舎と平行に建っており、ホームから天守や伏見櫓が聳立する本丸跡を間近に望むことができる。わが地元の福井城址とは、比べるのも恥ずかしい。
 それでも、次に述べる津山城跡に比べたら、まだはるかにスケールは小さい。

 津山城石垣 H29.11.12 津山城再現予想図 H29.11.12 津山城天守台 H29.11.12

 そして、津山市の中心に鎮座する、津山城址である。建造物は、櫓が1箇所残っているだけであるが、積み上げた石垣の連なりだけでも見ごたえがある(まるでピラミッドの下半分)。小高い山を利用し、本丸を囲むように、二の丸、三の丸が配置されている。全体の広さと高さは、姫路城を超えるのではないか。二日酔いの体では、とても一気に登ることはできない。
 石垣の上から下方を覗くと、高度感で足がすくむ。文化庁の規制で、まともな柵が設けられていない。小さい子供や花見時の酔っ払いなど、転落事故もあるに違いない。すべての建物を復元すると、膨大な予算と時間が必要である(こんなリスクにこそ国がお金をつぎ込むべきであろう)。

  津山城大櫓から市内 H29.11.12     津山城東界隈 H29.11.12

 いま、たいていの地方都市では、城郭の復元に取り掛かっている。福井県嶺北だけでも、福井城址以外に勝山城、大野城、丸岡城など目白押しである(束になっても津山城にはかなわないが)。なにしろかって日本には、25000以上の城があったとされる。整備され見学できる城だけでも、200を超える。

 こうして日本中がお城で満ち溢れたら、日本はお城の国として、評価されるに違いない(バカにされるだけか?)。また一段と海外観光客が増える。そのなかで、日本一のスケールを売り物にすれば、津山城も世界遺産になれるであろう。

 城があれば、城下町はつきものである。
 だがどこにでもある古民家は、住民の癒しにはなっても、観光客には食傷気味である。すでに日本中で小京都が林立している。形だけでなく、猥雑な生活臭と経済活動がなければ長続きしない。やはり人口増は、現代日本最大の課題である。
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