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最高裁判官の国民審査

 裁判官が具体的な判決行動を示さなければ、国民審査は意味がない

 22日の衆院選と同時に、最高裁裁判官の国民審査が行われる。最高裁判官は、国のルールを解釈する最高決定機関で、ある意味最高権力者である。

 我々が審査を行うためには、各々の裁判官が、これからどのような判決を下そうとするのかを、理解していなければならない。そこで報道各社は、先日審査対象の裁判官7人に共通アンケートを行った(10月12日朝日新聞デジタルによる)。全18項目ある中で、私が審査対象としたい項目は、以下の3つである。
 そのほかの質問項目、例えば最高裁判官としての心構えや趣味、司法制度そのものに対する考えなどは、直接判決に係ることではない。抽象的であるし、美辞麗句を並べただけである。

①憲法9条が果たした役割と、9条に自衛隊を明文化することについて
②国政選挙での「一票の格差
③原発関連訴訟の司法の役割

             妖怪 唐変木

 ところが、これに対する回答はほとんど、「個別の事件を廃して見解を述べることは差し控える」であった。
 ただ林景一氏だけ、「一票の格差」について「今年9月の判決の通り」と答えている。この判決では、「一票の格差」が最大3・08倍だった昨年7月の参院選について、林氏は「違憲状態」とする個別意見を示していた。この判決に関わった他の裁判官は、今回の国民審査の対象ではない。
 
 したがって、林景一氏(もちろん罷免)の考えはわかっても、それ以外の裁判官の具体的な判決行動が、さっぱりわからない。
 これでは、まともな審査はできない。別の情報源を探す必要がある。
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